25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

九州場所の女2019

2019年11月17日 | 日記
 今年の九州場所では休むことなく、テレビ画面の左上に身動きすることなく座っている。初日のみ洋装で眼鏡をかけていた。中入りになって、彼女の姿が見えないと、細君に、「おい、きょうはおらんぞ」と言うと、二人で「ウォーリーを探せ」みたいになる。あの小さな画面にぼんやりと何十人もの観客がおり、カメラが動くので、どこにいつのか一生懸命になって探す。すると、いつの間にかいつもの場所にいて、「ああ、今日はちょっと遅れたのだな」と思い、安心する。ぼくは「九州場所の女(ひと)」と呼んでいる。
 彼女は時々大阪場所にも東京場所にも顔を見せるときがある。よほど相撲が好きなのか。客筋から呼ばれたりするのか。毎日テレビ画面に品よく映っているから、NHKの人も、相撲関係者も、全国の相撲ファンもよく知っていることだろう。いんし日はきっとぼくと同じようにどこにいるのか探しているのだろう。一時、花道の前あたりにいたことがあり、その後、場所がコロコロと変わったものだった。
 喜怒哀楽を見せず、静かに観戦している。誰のファンデーションであるか、彼女の表情や動作からはわからない。仕事として観戦しているのだろうか。
 元NHKの相撲アナウンサーのスギヤマさを探すには細君の役割だ。姿が見えないと「どうしたんだろう」「病気でもしたのだろうか」と言い、見つけると安堵のこえで、「ああ、いたいた、よかったあ」と言う。ぼくが見つけた時は「おーい、いたぞー」と声にだす。杉山さんも15日間博多滞在なのだろうか。ときに東京にとんぼ返りするのだろうか。九州場所の女のバーに往くこともあるのだろうか。
 ところで九州場所の客はマナーが悪い。これは相撲協会も徹底しなければならない。立ち合い時は静かにしなければならない。テニスのサーブに入ったら声援を止めるのと同じだ。相撲もでは最後の立ち合いで両力士が蹲踞から立ち上がった時から声援は止めるべきである。

 ところで、早稲田大学対明治大学のラグビー決勝戦が12月1日にあるので、東京にいくから会おうと、台湾のKo さんからラインで連絡が入った。彼は台湾代表チームの元ラガーマンである。東京にいく機会があれば会いたい友達もいるので、2日にいくのがよいか、3日にいくのがよいか、なべちゃんにメールしたら、2日にIさんがミャンマーにいくので食事会をする、それへ来い、言う。Koさんと参加するから、と連絡して、ぼくもホテルを予約した。
 南アフリカのサイモンとエルミー一家が子供三人連れて尾鷲に来るとメールがあったばかりだ。3月の末あたりである。二人とは思い出が多くある。エルミーとはリュートを聴きに行ったこともあった。2年が経ってエルミーが南アフリカに帰った。サイモンは元気がなかった。いろいろと探りを入れた。「おまえ、エルミーのことが好きなんだな」。最後はそうなった。休みをあげるから南アフリカに行ってこい、と言った。サイモンは覚悟を決めたようだった。
 もう上の子が21歳である。たぶん事業も成功したのだろう。
 友遠方より来る、で、なんだかこころがせわしい。



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