予定通りの行動で、パンがンダタンの西海岸ウミさんのワルンから08:00に車でスタート、バンジャールへ戻る方向に山道をクネクネ30分ほど走ると右側にマジンクラックの標識が見える、そこを右へ曲がって海の方に向かう。登り下りの狭い凸凹道です。山を抜けると、平野に出ます。見渡す限りの田圃です。アスファルトが禿げた道を10kmほど行くと、マジンクラックの漁港に着く。昨日からブッキングしてあった船外機のボートに乗り、チラチャップに向けてスタートです。以前ここから、ヌサカンバンガンの、いつもはパンガンダランの西海岸から一時間半、掛って行く、西海岸へ一度だけ云ったことがあるので、この漁港を知っていた。今回は、西海岸でなく、ジャワ島とヌサカンバンガンの間の海を通ってチラチャップへ行くことにしたが、途中、監獄を見ることが出来る、ということを情報として知っていた。
この海は幅が10kmくらいで長さが、ヌサカンバンガン島と同じ20kmくらいである。一面マングローブしか見えない水路がほとんどである。どうでしょうか、私が知る限りでは、世界で一番広い、マングローブ林の湿地帯ではないかと思うほど、広大です。行けども行けどもマングルーブでした。
狭いところで10mほど、広いところが300m以上か、人が住めるような湿地帯では無いので、家は殆ど見ることは無かった。ところどころに、網を張っている場所があり、そこには発泡スチロールの浮があるので、其処は避けなければんらない。
目的の有名な監獄は、船が通過する場所から、一番近くても500mほどヌサカンバンガン島の内陸にある。私が想像していたのと全く違っていて、綺麗な白い塀と壁、屋根はインドネシアにはどこにでも有る赤い茶色でした。四隅に監視塔が見えなければ、これが、監獄とは思えない。ヌサカンバンガンは有名な犯罪者の多くが送り込ませる,泣く子も黙る監獄島と聞いていて、インドネシア人なら誰もが恐れる島です。行ってみれば遠くから写真を取るだけ、上陸して監獄に近づくことはできないと言っていた。私は、上陸して見学を申し込もうよと、ガイドら、ブートの操縦者に提案したのですが、理由もなしに、禁止だと云われてしまった。彼らは恐くて、そういう気分になれないから、そう云っているのだと思う。
だから、私にとっては監獄島と云う印象は全くなく、マンブローブの貴重な林でこれは保護するか、もっともっと成長させなければならないと思った。悪徳政商と云われたボブハッサン、バリ爆発事件の主犯格、アムロジ(この場所で銃殺刑になった)また、スハルト大統領の二男、トミーも汚職で何年か収容されていた。ヘリコプターで自由に出入りしていたとか。
そこを過ぎて、暫く行くとチラチャップの港に到着する。この町の主な風景は、プルタミナの石油備蓄基地と燃料を作り出すコンビナートです。内陸の方から何年か前に来たことがあったが、その場所には行けなかった。上陸して、サテカンビン(ヤギの肉の串焼き)を食べた。ソプ、ブルと云って、ヤギの足のスープです。腿の骨や足の爪先などの肉もそれとわかる姿で、煮込まれていた。いずれも、おいしかった。私の感覚に合っていた。
帰りは11:00チラチャップスタート。殆ど同じ水路を通っていた。流石地元の船の操縦者、迷うことはなかった。帰港する前にヌサカンバンガンのいつも行く海岸へ回ってくれると云うので、任せたが、川の流れと云うか、瀬戸内海の鳴門のごとく、潮の流れがきつい時に当たってしまい、外海からの大波と内陸から外海へ流れ出す勢いがぶつかっている場所は3m以上のパイプラインになっていて私たちの小舟では、突破は無理とわかり、引き返した。
マジンクラックの港へ戻ると、エイが二匹水揚げ垂れていて、売っていた。エイというかもう一匹はマンタのようだった。それぞれ1000円と1300円で買われていった。水族館でしか見とことが無いエイなどを死んだ状態でまじかに眺め、安い金額で売れていく、何となく妙な感じだった。
監獄島 小さい 目立たない