“心の友”“雨宿り”
一週間ぶりの再トライでした。また、新しい改良型を作ったのでその確認でした。まだ、不満点はある。明日明後日でトライを繰り返し、月曜日にはこの金型での限界を確定しようと思う。
ところで、また、話は相当遠いところへ飛びます。インドネシアで一番知られていて歌われている日本の歌のタイトルを知っていますか。その歌手は誰か知っていますか。松田聖子?宇多田ひかるでしょうか。サザンでしょうか。SMAPでしょうか。これ等のグループや歌手のCDやカセットテープは売られています。それは、台湾と香港製のCDです。日本から入っている物はありません。彼らではありません。
五輪真弓の“心の友”です。私が知る限りでは、1990年ごろでしょうか、それよりもっと前でしょうか、それより後ということはありません。1996年、初赴任した時に、従業員から、心の友を歌えるか、と、聞かれて、歌えるなら、歌って欲しいと言われた。そして、歌詞の全部の意味を教えてほしいと言われた。五輪真弓と言えば“恋人よ”一発歌手としか思っていなかったので、なにそれ?という感じだった。知るわけがないでしょ、という感じだった。ところが、しつこく、次々と聞かれる。アルファベットで全歌詞を書いてほしい、とも、多くの若者から、言われた。
あまりのも、多くの従業員から求められるので、赴任した年の暮れに帰国した際、五輪真弓の多分これだろうと思われるCDを購入した。なるほど聞いてみると、単純な分かりやすいメロディでインドネシア人に分かりやすいのかなと思った。
早速、ローマ字で全歌詞を書き、その下に、インドネシア語訳を書いた。再びインドネシアへ戻って、皆さんに配った。この歌は現在でもインドネシア人の心を掴んでいて、何か困難なことが有った時、例えば大地震や大津波の大被害に会った時、良く歌われます。”Sahabat dalam hati”と、インドネシア語ではあらわされると思います。もう一曲おなじCDの中にある“雨宿り“も親しまれています。実際に雨宿りはインドネシアの風物詩ですから、それから連想される詩の内容が分かり安いようです。
アテェの大津波の時、ニアス、パダンの地震の時、大勢の人たちに歌われたそうです。
しかし、日本人で歌える人はほとんどいません。もし歌えれば、女性にもてます。拍手喝采を受けること請け合いです。
日本の歌手がインドネシアのジャカルタ辺りで講演することは全くありません。せすから、インドネシアでは日本の歌手は全く知られていない。カラオケで日本人が歌う歌をカラオケのね~ちゃんが覚えるくらいなものです。歌に限っては、日本文化は全く入り込んでいないと言っていいと思う。多分、もうからないからだと思う。日本以外の外国からの出稼ぎ歌手は共通語のマレーシアからが多いが、最近、フィリピンから来ているハンサムな歌手が人気になっている。十年ほど前に上田正樹がこちらの有名女性歌手レーザーさんとデュエットを組んで曲を出していましたが、今一の結果でした。
インドネシア自身の歌や音楽は長い深い文化を持っているので、インドネシア人にとってはそれでもう十分なのでしょう。懐かしのメロディー懐かしの歌手から、現代の新人歌手まで多彩な顔ぶれが雇用番組にそろいます。その中に、外国人歌手や歌は人様ないと思います。外来の音楽に日本人ほど魅力を感じていないと思う。
ドイツはニュールンベルグの田舎からニュールンベルグの町を遠く望む、回りは小麦畑です。一ヶ月後にはこの地へ行く予定になっています。ニュールンベルグのおばあさんとの再開も楽しみです。私はドイツ語ができません、彼女、英語が分からないので身振り手振りですが。
心の友 雨宿り 有名