エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

みなかみ温泉、赤谷湖畔の朝に

2010年10月07日 | 旅行
猿ヶ京温泉を挟んで、赤谷川と西川が流れ込んで赤谷湖(あかやこ)が出来上がっているのである。
放水されると、その川は須川となりみなかみ町役場あたりで谷川に注ぎ込むのである。

ほぼ国道17号線に沿って川は流れている。



相俣(あいまた)ダムである。



相俣ダムで堰き止められた人造湖である。
朝靄の中にたたずむ湖は静謐である。

山肌に沿って靄が静かに下りてくる。



ゆっくりと降りてくる靄のアワアワとした気配が湖畔のぼくに迫って来たのである。



ある一晩、湖畔の旅館に泊まり朝食を認めてチェック・アウトしてこの湖畔に来たのである。



静かな美しい湖である。



雨の少なかった夏を感じるのである。
湖の水辺に、黒い土が露出している。

通常よりも水が少ないのである。
きっと果実の実りには甘く影響しているはずだ。

この湖畔に1本桜が聳えている。
いや「鎮座している」と表現したほうが適当である。



見事な枝ぶりである。
満開に桜の下で、吹雪く風が見えるようである。
推定樹齢450年であって、すでにこの老樹には神が宿っているのである。

上杉謙信が三国峠を越え初めて関東に出兵した際、出陣の吉凶を占い 桜の杖を逆さに差したところ芽吹いたと言い伝われているのである。



「謙信の逆さ桜」である。






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                     荒野人