前に「日本のカッパドキア」として紹介した場所である。
吉見百穴(よしみひゃくあな)は墓穴としての評価が定着したと言える。
だがしかし、ぼくは土蜘蛛人(コロボックル)の住居跡であって、後世縄文人が住まいとした説を信じたいのである。
もちろん、学問的ではなく「ロマン」としてである。
トントンとノックしたくなるではないか。
この一帯にはこうした穴の穿かれた丘陵が点在しているのである。
葬る
ぼくは精霊とともに生きた
精霊は容赦なく
ぼくたちの村を襲い
父を奪い
母を奪った
淘汰を忘れたぼくたちへの
仕打ちであるのかもしれないのだが
ぼくは怒りをもって
精霊と山と
森羅万象とともに生きた
精霊は
ときに女を奪い
男を殺(しい)した
若者は拉致され
苦役に投入された
ぼくは精霊とともに
眺めた
時代が進み
やがて
ぼくは精霊を羽衣にして
散華した
ぼくは
その時代
ここに葬られた
誰でも良いから、ここをノックしてくれないか。
ぼくはそれを何億光年も待ち続けているのである。
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荒野人
吉見百穴(よしみひゃくあな)は墓穴としての評価が定着したと言える。
だがしかし、ぼくは土蜘蛛人(コロボックル)の住居跡であって、後世縄文人が住まいとした説を信じたいのである。
もちろん、学問的ではなく「ロマン」としてである。
トントンとノックしたくなるではないか。
この一帯にはこうした穴の穿かれた丘陵が点在しているのである。
葬る
ぼくは精霊とともに生きた
精霊は容赦なく
ぼくたちの村を襲い
父を奪い
母を奪った
淘汰を忘れたぼくたちへの
仕打ちであるのかもしれないのだが
ぼくは怒りをもって
精霊と山と
森羅万象とともに生きた
精霊は
ときに女を奪い
男を殺(しい)した
若者は拉致され
苦役に投入された
ぼくは精霊とともに
眺めた
時代が進み
やがて
ぼくは精霊を羽衣にして
散華した
ぼくは
その時代
ここに葬られた
誰でも良いから、ここをノックしてくれないか。
ぼくはそれを何億光年も待ち続けているのである。
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