街中にはモザイクが溢れている

街中は、モザイク模様の広場や舗道に溢れている。



落ち葉がアクセントになっているのである。






　　　　　　　　　モザイクの石へ


　　　　　　秋はモザイク　　
　　　　　　が
　　　　　　よく似合う

　　　　　　モザイクは
　　　　　　乾燥しているようでいて
　　　　　　実は
　　　　　　風に
　　　　　　同化している

　　　　　　風は
　　　　　　大気を揺らし
　　　　　　身体を揺らし
　　　　　　ぼくの思考を揺らし
　　　　　　哲学を揺らし
　　　　　　楽器を爪弾く

　　　　　　モザイクは
　　　　　　そのどれとも
　　　　　　融合して
　　　　　　カオスを奏でる

　　　　　　カオスは
　　　　　　決して乱れず
　　　　　　秩序の中の静謐を招来する

　　　　　　ぼくは
　　　　　　モザイクの中に耽溺した
　　　　　　耽溺して
　　　　　　そのあまりの激しさに
　　　　　　うずくまった

　　　　　　うずくまると

　　　　　　宇宙は虚空の彼方へ
　　　　　　はじけた
　　　　　　幾億光年の彼方へと螺旋的にはじけた

　　　　　　そのイマージュにぼくは慟哭し
　　　　　　モザイクの宇宙へと旅だったのだ

　　　　　　モザイクは人が意匠した
　　　　　　モザイクは自然が意匠した
　　　　　　モザイクは偶然の所作がデザインしたのだ






こんな風に嵌め込んだ職人のセンスを良しとしたいのである。



円形のスタジアムである。



人が歩き踏みしめる。
だから石も割れる。
割れた石がまた味を深めるのである。



モザイクを見つけるのは楽しいけれど、横を通り過ぎる歩行者は「変なおじさん！」とでも言いたげに過ぎ去っていく。



今年始めて「サザンカ」の花を見た。
白い花弁にほんのりとピンクがさしている。

可憐な花である。





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