エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

赤坂見附の秋模様

2013年10月05日 | ポエム
赤坂見附交差点に面した、とあるホテル。
道路を隔てて、交番がある。

毎年この場所で咲くのは「冬桜」である。



10月桜とも言う。
白とピンクが混ざり合った、小さな花が綻んでいる。

思わず目を細めてしまう。
可愛いものや愛しいものを見ると、目が穂損なって貌が綻ぶ、あれである。



何とも言い難い。
枝に掛けてある名札によると、マメさくらとヤマさくらの自然交配によって産まれたとある。

さて、赤坂見附の秋である。



桔梗である。



撫子である。



ギボシも咲いている。
これは残り花といって良かろう。

巷ではもはや咲き毀(さきこぼ)れている。



カフェ・オレを頂きながら花を眺めるのだけれど、木製チェアーが気持ち良い。
これで、天気が良ければ言う事無しである。

残念ながら、曇りに加えて時折小雨。







「竜胆の上向く顔や小雨受く」







そんな天気であっても、竜胆の小紫が目に眩しい。
これは自然の為せる業である。



      荒 野人