赤坂見附交差点に面した、とあるホテル。
道路を隔てて、交番がある。
毎年この場所で咲くのは「冬桜」である。
10月桜とも言う。
白とピンクが混ざり合った、小さな花が綻んでいる。
思わず目を細めてしまう。
可愛いものや愛しいものを見ると、目が穂損なって貌が綻ぶ、あれである。
何とも言い難い。
枝に掛けてある名札によると、マメさくらとヤマさくらの自然交配によって産まれたとある。
さて、赤坂見附の秋である。
桔梗である。
撫子である。
ギボシも咲いている。
これは残り花といって良かろう。
巷ではもはや咲き毀(さきこぼ)れている。
カフェ・オレを頂きながら花を眺めるのだけれど、木製チェアーが気持ち良い。
これで、天気が良ければ言う事無しである。
残念ながら、曇りに加えて時折小雨。
「竜胆の上向く顔や小雨受く」
そんな天気であっても、竜胆の小紫が目に眩しい。
これは自然の為せる業である。
荒 野人
道路を隔てて、交番がある。
毎年この場所で咲くのは「冬桜」である。
10月桜とも言う。
白とピンクが混ざり合った、小さな花が綻んでいる。
思わず目を細めてしまう。
可愛いものや愛しいものを見ると、目が穂損なって貌が綻ぶ、あれである。
何とも言い難い。
枝に掛けてある名札によると、マメさくらとヤマさくらの自然交配によって産まれたとある。
さて、赤坂見附の秋である。
桔梗である。
撫子である。
ギボシも咲いている。
これは残り花といって良かろう。
巷ではもはや咲き毀(さきこぼ)れている。
カフェ・オレを頂きながら花を眺めるのだけれど、木製チェアーが気持ち良い。
これで、天気が良ければ言う事無しである。
残念ながら、曇りに加えて時折小雨。
「竜胆の上向く顔や小雨受く」
そんな天気であっても、竜胆の小紫が目に眩しい。
これは自然の為せる業である。
荒 野人