エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

奄美からの便り・・・6

2013年10月30日 | ポエム
今日は、奄美の名物料理を紹介しよう。
「鶏飯」である。
「けいはん」である。

正に、唯一無比の郷土料理である。
これが誠に美味い。



鳥茶漬けである。
蒸鳥を細かく捌く。
錦糸卵も一盛り。
椎茸の甘辛で煮たものの千切りを添える。
海苔も千切りにする。
ワケギ、紅生姜、生姜の擦り下しを添える。



ご飯の上に、一緒くたに載せ鳥ガラスープを注ぐ。
これで出来上がりである。

なんの変哲も無いかのように見えるけれど、実に味わい深いのである。



これは鶏飯ラーメンである。
このラーメンも誠に美味い。

新しいラーメンの味わいである。
奄美の人々の心に、深く深く沁み込んだ郷土料理である。



その他、豚肉も美味いのだけれど、これはシンプルな塩豚のビーフンである。
浅いお皿に盛られてくる。

塩豚は残しつつ、スープとビーフンの奏でるメロディーを味わい尽くすのである。



地元の魚のあら煮である。
魚の姿は不明だけれど、これまた甘辛く似煮てあって「キンキの煮つけ」のような味わいである。

この一皿で、ご飯が二三杯いただけそうである。
一言添えるとすれば、オクラは不要である。

それにしても奄美の人々は、美味い魚を食っている。
近大のマグロもあるのだから鬼に金棒であろうと推測する。
羨ましい限りである。

博覧強記の徳子さんから、メールを頂いた。
奄美便りを楽しみに見て頂いているというのである。
「海が綺麗」の一言が添えられている。

やはり、海をお見せしなければなるまい。



天と地、浜辺と海の境目すら判然としない綺麗な海である。
天国への階梯は、ここに架けられているのだ・・・と言わんばかりである。

浜には、びっしりと珊瑚のかけら。







「リーフからかけらを運ぶ秋の潮」







珊瑚によって、日々清浄されて行く島である。




           荒 野人