エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

奄美からの便り…3

2013年10月24日 | ポエム
今日は「土盛海岸」を紹介する。
夏のさんざめく季節と変わって、秋の海岸は荒涼として裏悲しい。



ぼくが、珊瑚の欠片を拾っている間人の姿を見ることは無かった。
海は台風一過の気配を見せて、少しうねっている。



だがしかし、それは秋の気配かも知れず岩礁を洗っているのであった。



小さな貝殻と珊瑚の欠片は、拾いあげると温かく染みて来たのである。
海で生まれ、波に洗われて欠片となって海岸に漂着する。
ほんの小さな旅は、冒険だっただろうか?

見上げれば、秋の雲が遊弋する。
土盛海岸に漂着した珊瑚と貝殻の物語は、何れ書かなければなるまい。







「遅き秋ざわめく彼方波白し」







奄美の旅は、ここから始まる。
ここは奄美大島の北部である。

土盛海岸からほど近くに「あやまる岬」がある。
南部の二大スポットなのだ。



どちらも、海だ。
明日は「あやまる岬」からの海・・・。



       荒 野人