「その時になると、不法の者が現れますが、主イエスは彼を御口の息をもって殺し、来臨の輝きをもって滅ぼされます。」(Ⅱテサロニケ2:8新改訳)
不法の者とは終末のときに出現する反キリストと言われる。特定の人物と言われるのは666という名前まで持っているからだ。彼はすべての神を否定し、自分こそ神であると宣言し、再建されたエルサレム神殿に座を設け、文字通り世界を支配する。もちろんその支配は父なる神にゆるされた期間だけだが・・。▼かつてドイツにヒトラーが出現し、偉大な指導者として崇(あが)められたが、まもなく正体を現わし、第二次世界大戦を引き起こして世界を破滅(はめつ)に導いた。不法の者は、あのヒトラーをはるかにうわまわる指導力と権力を握るにちがいない。なぜなら悪魔が背後にあり、自分のもつすべての力を彼に与えるからだ。▼特に彼がエルサレム神殿を支配下に置いたとき、恐怖の支配が始まるであろう。主は「そのときには、世の始まりから今に至るまでなかったような、また今後も決してないような、大きな苦難があるからです」(マタイ24:21同)と言われた。そこで私たちは聖書により、注意深く世界の情勢を見つめ、再臨に対する備えをすべきである。▼「また、その刻印を持っている者以外は、だれも物を売り買いできないようにした。刻印とは、あの獣の名、またはその名が表す数字である。ここに、知恵が必要である。思慮ある者はその獣の数字を数えなさい。それは人間を表す数字であるから。その数字は666である。」(黙示録13:17,18同)