現場の声の吸い上げとともに、フィードバックが重要。
おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
先日の日経産業新聞に次のような記事がありました。
「NEC PC生産作業員メモが知恵袋」
・NECパーソナルプロダクツ米沢事業場が生産現場からの声をきめ細かく反映した生産改革に取り組んでいる。
・パソコン生産ラインの一角におびただしいメモ用紙が貼られた掲示板がある。
・「ケーブルが長くて組立ミスが起こりやすい」「部品の見分けがつきにくい」といった書き込み。
・現場から寄せられたメモは半期で100件以上にのぼりこのうち約4割が実際の作業に反映された。
「ボードにメモを貼り付けるという原始的な方法だが作業員の自覚の醸成に一役買っている」
(引用:2011/01/01 日経産業新聞より)
とのことです。
取り組みを初めて不良発生率は2年で半減、生産性は半期で10%向上とのこと。
貼り付けたメモをリーダーが会議で集約し、重複等を確認した後、行程毎に改善の区分などをおこなっているようですが、その後どのような解決策を講じたかを記入し、再び掲示板に戻す段取りなのだそうです。
以前から現場の声を吸い上げることはしていたようですが、一部の管理者が自らのパソコンのエクセルシートに記入するのにとどまっており、現場にはフィードバックの実感もすくなかったとのことです。
せっかく現場の声を吸い上げても、声を発してくれた現場に、もどしてあげなければ意味がないのでしょうね。
生産過程で独自の検査器具を開発して使用している企業もあると思いますが、この工場でもつぎつぎと工夫されているようで、キーボードの印刷ミスを発見する「発見くん」や「パチパチくん」「プロペラくん」など現場の手製ツールが次々と誕生しているようです。
こういった改善能力は日本の強み。
全員で取り組んで、海外にまけないノウハウを積んでいきましょう。
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経済産業大臣登録 中小企業診断士
NPO法人金融検定協会認定 ターンアラウンドマネージャー
藤田雅三