中小企業診断士 藤田雅三 ブログ

~コンサルティングblog~ざっくばらんにいろいろ書きます。

ビジネスの構造を理解する

2011年01月31日 07時02分30秒 | 戦略・ブランド・コスト・業務改善

自社の収益構造をおさえておくことは大事ですね。

おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。

先日の日経産業新聞に次のような記事がありました。

「畳、売上優先で経営危機 資金繰り改善へ事業転換」
・相手は取引銀行の支店長。「3時までに200万円用意しないと不渡りを出すことになる」と言われたのです。
・危うく会社が倒産するところでしたが、その兆候に全く気がつきませんでした。
・ゼネコンとの取引に成功したことで年商は1億円を超えて好調だったのです。
・問題は業績の数値管理ができていなかったことでした。ゼネコンの仕事は500枚以上と大規模なのですが、単価が安い上に工期が長く、入金までの期間が半年から1年と長い。新しい畳なので材料代が高い上、前払い金が発生します。受注が増えるほど資金繰りが悪化する状況だったのです。

・どうすれば改善できるのか勉強するため知人の紹介で福岡の同業者を訪ねました。
・その会社は、売上高に占める労務費と材料費の割合が30%未満、販売管理費を差し引いても7%程度の利益を出していました。
・一方、当社はゼネコンに受注が偏り、材料費だけで60%を超えていたのです。
・リフォーム業者向けの畳の表替えに事業を変えました。
・表替えの相場は1枚5000円~6000円。あれこれ試算して売上高総利益率で40%以上確保しても、3000円台なら採算が合うことがわかりました。
(引用:2011/01/26 日経産業新聞より)

とのことです。

売上はどんどんあがっているのになぜ、という感じだったのでしょう。

ちゃんと利益はでるのか、資金繰りはどうなるのか。
自社の収益の標準モデルを計数的におさえておくことは大切ですね。

もちろん売上をたてないと何も始まらないのですが、こうした管理をきちんとした上で進めていくようにしたいものです。 

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