社長や経理担当者だけが会社の数字をにぎっていないでしょうか。
おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
先日の日経産業新聞に次のような記事がありました。
「アメーバ経営じわり増殖」
・2011年注目の経営管理手法のひとつが、組織を小集団に分けて採算管理する京セラの「アメーバ経営」。従来の中小メーカーだけでなく、最近は多様な業種にじわり広がり、収益改善の実績を上げている。
・~~~時間当たり採算はアメーバの売上高から経費を引き、メンバーの総労働時間で割って算出。人件費は加味しないが、経費には機器の減価償却や使用面積に応じた家賃など数十項目を計上する。
・収益改善効果だけではない。リーダーは経営者の分身。成果と責任が明確になることで人材の育成につながるなど利点は多い。
・アメーバ経営はともすると部分最適に陥りがち。それを避けるため社内を束ねる経営哲学や理念が必要だ。
・また、成果は組織で上げたと考え特定の社員を給与面で厚遇しない。このため家族主義的な経営スタイルを志向する企業に向くとされる。
(引用:2011/01/05 日経産業新聞より)
とのことです。
アメーバ経営ってずいぶん昔から耳にしますが、大学教授らでつくるアメーバ経営学術研究会によると11月発刊の学術書で、「機能ごとに小集団部門別採算制度を活用し、すべての組織構成員が経営に参画するプロセス」と定義されたとのこと。
導入にあたっては、社内売買の作業や時間あたり採算表などを毎日作成する手間や、成果を数値で表されることへの不安や反発が、高いハードルとなっているようです。
行き過ぎた考え方になって、不採算部門の社員は廊下の隅を歩かなければならなくなるようなギスギスした社内の雰囲気になってしまうのはいただけませんが、従業員が利益意識をもつことが一番重要でしょう。
一生懸命営業している、一生懸命ものづくりをしている、といった会社や従業員は多いでしょう。
しかいながら自分自身が、あるいは自部門がどれだけの利益に貢献しているのかを把握していることは意外に少ないです。
一気に仕組みを替えてしまうのは難しいですが、少しづつ全従業員に利益意識、採算意識を持ってもらうような取り組みは必要です。
さあ、あなたのビジネスでも採算意識を全員で共有してみませんか。
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経済産業大臣登録 中小企業診断士
NPO法人金融検定協会認定 ターンアラウンドマネージャー
藤田雅三