中小企業診断士 藤田雅三 ブログ

~コンサルティングblog~ざっくばらんにいろいろ書きます。

次世代へのバトンタッチ

2011年01月15日 06時59分04秒 | 事業承継

事業承継を成功させるためにも今の事業基盤をブラッシュアップしておくことが大切ですね。

おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。

先日も事業承継のお話しで、人を(後継者を)育てることの重要性について書きましたが、同時に今の事業を磨いておくことも重要です(大きくするばかりではなく)。

先日の日経MJに次のような記事がありました。

「迫る世代交代地ならし着々 創業の藤沢社長75歳」
・ヨドバシにとり3年ぶりの新店となったマルチメディア京都。完成披露パーティで藤沢社長のほか2人の同社関係者が壇上に立った。
・1人は現社長の長男で社内外から次期社長と目される人物だ。
・藤沢社長自身「最大の経営課題は世代交代」と断言する。75歳という年齢を理由に挙げ、次期は明言しないものの「数年内」に退く意向をほぼ固めているようだ。
・業界には「移転(本社の)を機に社長交代するのでは」という観測も流れている。
・自社及び業界をけん引してきた大物社長の退任を懸念する声もある。例えば店舗開発については「新店構想の全体図は、社長の頭の中にしかない」とヨドバシ関係者は打ち明ける。
・「誰が(社長に)なっても大丈夫なように管理システムなどを整備してきた」と藤沢社長は自信をみせる。
・もっとも創業者の力が大きいほど有形無形のノウハウは多く、その継承は難しい。
(引用2011/01/10 日経MJより)

とのことです。
上場していませんし、今までから息子さんが継ぐ雰囲気はずっと醸し出しているのでしょう。

しかしながら75歳で、「構想や全体像は社長の頭の中だけ」というのが本当であれば、それは心配なことですね。

後継者である息子さんも優秀なのだろうとは思いますが、それでもここまで会社を引っ張ってきた大物創業者といきなり交代するということは大変です。

創業者の組織や社員に対する求心力は相当なものでしょう。経営者が代わっても、周囲の協力体制基盤が揺るがないようにしておかなくてはなりません。

それには戦略だったり経営計画だったり、組織固めだったり・・・と、社長交代した後の経営を盤石にしておくような準備が必要です。

本来であれば、後継者が現経営者から経営を奪い取るくらいの気概で跡を継ぐのも良いと思うのですが、これだけ大きな企業になるとそうもいかないでしょう。

ヨドバシの例をみても、資産や財産の問題ばかりでなく、経営や組織の承継が重要と思われます。

さあ、あなたのビジネスでも、次世代へのバトンタッチに向けた地盤固めは進めていますか。 

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