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天気 気温27度に逆戻り
角田光代 著 : 闇の梯子
を、読みました。
日本文藝家協会が選んだ、20篇の小説の一つです。
角田光代の短編は、ある夫婦の物語。
時代背景は、今よりもっと昔の日本のようで、
道路がまだ駅前くらいしか、舗装されていなかったくらい昔。
駅から離れた、寺の隣にぽつんとある一軒家に
ひと組の夫婦が引っ越してきます。
家賃が安く、広い平屋を借りることが出来て
ご満悦の夫でしたが、次第に様子がおかしくなる妻や
押し入れに作られた、不気味な梯子の存在など、
ただならぬものを、感じ始めます。
この物語は、間接的なイメージで、恐怖を感じる日本の怪談
のようでもあり、また奇妙な現象が次々におこる
ホラー映画のようでもあり、どちらにしてもこんな作品も
書くんだな。と、作者の違った一面を感じました。
やっぱり人って、なんだか意味不明のものが一番怖いと
感じるものなんだろうなと、思いました。