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エーミールと三人のふたご (岩波少年文庫) エーリヒ ケストナー 岩波書店 このアイテムの詳細を見る |

エーリヒ・ケストナー 著 : エーミールと三人のふたご
を、読みました。
前作の“エーミールと探偵たち”の第2段の物語。
ベルリンで、泥棒を捕まえるという大捕り物から、2年が過ぎ、
エーミールと、その仲間たちは14歳の少年になっていました。
夏休みが始まったら、バルト海沿岸にある“教授くん”が相続した
別荘に行くことになっていました。
楽しみで、わくわくしているエーミールでしたが、反面心が沈む
事も抱えていました。最愛の母が、再婚を切りだしたのでした。
わんぱくの少年たちも、大人の入り口にさしかかり
大きな決断を迫られるのです。
バルト海沿岸に建つ、瀟洒な別荘では、そのことをひと時
忘れることができそうな、事件が起こり、エーミールと
その仲間たちは、事件解決に奔走します。
この物語が描かれたのは、実際には前作の5年後で
時のドイツは、ナチスが台頭し言論の自由が奪われ始めた
暗い時代の始まりだったようです。実際作者も、当局から
監視されたり、投獄されたりしながらも執筆を続けたそうです。
そんな暗い時代背景を、微塵も感じない子供たちの冒険は、
きっと、その時代の子供のみならず、大人の心の中も、
明るく照らしたのだろうなと、思いました。