論理と感性は相反しない 山崎 ナオコーラ 講談社 このアイテムの詳細を見る |
天気 雨降って寒くなるなり秋の日々と
山崎ナオコーラ 著 : 理論と感性は相反しない
を、読みました。
全15編の短編小説集。
作者がモデルであろう、矢野マユミズや、その友人の日常や、
全く人が登場しない、ちょっと不思議な物語など
著者が目指すアートな小説が、描かれていました。
作者が知らなかったのだから、私も知っていたはずがないのですが、
書き下ろし作品って、よく聞くじゃないですか?
あれって、頼まれもしないのにコツコツ書いていたものを
改めて出版するんですね。
私はてっきり、
「○○先生、書き下ろしを書いていただけませんか?」と
編集者からの依頼ののちに、期間を決めてバリバリ書いて
出版するものと思っていました。
ですから、書き上がって、出版した直後の時点では
まだノーギャラで、原稿料は発生していないそうなんですね。
お金になるかならないかわからない。その前に
出版されるかどうかもわからない。という状態で
物語を書いてゆくって、大変ですね。趣味じゃなく職業だというのに。
書き下ろし長編小説は、面白いものばかりで
やはり連載にはない、一貫性があるので
小説家は、みんな書き下ろしで書きゃいいのに~っと
今まで気楽に思っていて、ごめんなさい。
小説家の先生方、面白い作品のために、頑張ってくださいね。