Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

カツラ美容室別室

2009年11月03日 14時01分51秒 | ベリーの感想文(本・映画)
カツラ美容室別室
山崎 ナオコーラ
河出書房新社

このアイテムの詳細を見る
天気      テレビのセットみたいな雲なしの水色の空


山崎ナオコーラ 著 : カツラ美容室別室
を、読みました。


淳之介は、先輩の住む高円寺に引っ越してきます。
引っ越したその日に、先輩フでリーターの梅田から連絡があり、
商店街にある、カツラ美容室別室に呼び出されます。
店のオーナー桂は、それだとわかるカツラをかぶっていて
一瞬とまどいますが、髪を切ってくれることになった
長身で真摯なイメージの、エリが気になり始めます。
そんな二人と、美容室の人々との心の触れ合いを描いた作品。


誰かのことを、一瞬で好きになって、恋におちる。ということもあるのだろうけど、
でも、大概の人は出会って、話して、少しずつ知って、探って
そんなこと繰り返しながら、どちらかが好きになっていったり、
お互いが好きになっていたり、そんな風に心は動いてゆくでしょ?
この作品も、主人公の淳之介の目から、エリを見つめ
彼の心の動きを、描いています。
桜の季節に出会った、淳之介とエリ、二人の関係は
次の桜の季節に、どういう変化をしているのか?
ちなみに、カツラ美容室別室の“別室”の意味も、
ちゃーんと明記してありますので、ご心配なく







浮世でランチ

2009年11月02日 18時05分17秒 | ベリーの感想文(本・映画)
浮世でランチ
山崎 ナオコーラ
河出書房新社

このアイテムの詳細を見る
天気      のち秋も後半だよ~っ☆


山崎ナオコーラ 著 : 浮世でランチ
を、読みました。


中学生のころの視点、25歳のOLになってからの視点。
主人公の視点が、2つの時を行き来しながら、
人の世の成り立ちを、受け入れてゆく物語。

主人公はとても変わった女の子で、女子特有の
べったりとした人間関係を蔑視していて、
それは25歳の大人になっても、変わることのないスタンスでした。
仕事を淡々とこなし、ルーティーンワークに身をすり減らし
一人黙々と日々をこなしていた、OL生活でも
いつもランチは、公園で一人でした。
中学時代の交友関係と、会社をやめてアジアを旅する中で
感じる様々な感情が、いつしか主人公丸山を結びつけ
ほんの少し薄い衣を脱皮したような、成長を感じます。


「信ずれば夢はかなう!」とか、「あなたはあなた。それでいい。」的な
自尊意識を高めようとする風潮は、とても勇気をくれるし
素晴らしいと思うのだけど、でも現実はいろんな人、沢山の他人と
折り合いをつけて、クネクネと曲がりながらでなくちゃ進めない。
そんな事って、感じませんか??
どっちの精神も大切にして、上手にストレスフリーで生きてゆく。
それがなかなかできずに、悩んじゃうんですよね。
浮世でランチも楽じゃない。とかくこの世は生きにくい。
私にはそう読めました。





冨田渓仙展 ~福岡市美術館~

2009年11月01日 17時18分28秒 | きょうのベリー♪ (日記)
天気      朝は昼からこんな天気もワリと好き



福岡市美術館で開催中の、“冨田渓仙展”に行ってきました。

博多で生まれた、日本画家の冨田渓仙。の生誕130年を記念した展覧会です。
福岡出身のこんな画家がいたなんて、今まで知りませんでした。
福岡のお祭り、“放生会”を描いたものや、山笠を描いたものもあり、作者のルーツを感じました。


日本画は、秋に鑑賞するのがいいですね。
淡い濃淡で自然を表現する日本画って、
まるで移ろいゆく秋の季節のように、感じるからでしょうか?


実はこの展覧会、ハズがコンペで取り逃した、悔しい物件です。
今日は敵情視察(?)の目的で、足を運んだのですが
ハズの仕事のことには、あまり明るくない私は、ひたすら悔しがるハズをしり目に
ゆっくりとアート鑑賞をすることができました。
常設展も、春とは内容が少し変わっていて、楽しかったです。