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のち
気温19度であたたか~い!
2泊3日の、“おひとり様の台湾旅”もいよいよ最終日。
すっかりお世話になった台北車站のMRT駅から、
朝8時半、元気に活動開始。
板南線を、永寧方面へ2駅乗って、龍山寺に向かいます。
中心部の外に向かうホームは、朝なのに人も少なく、空いています。
MRT龍山寺駅で下車して、一番出口を右に向かえば龍山寺。
龍山寺の手前にある、公園にはおじいさんや、おばあさんが沢山憩っていました。
二つの門をくぐり、境内に入ると袈裟のような黒装束を着た、
300人を超えるくらいの、沢山の人が、
唄のようなリズムのあるお経を、大声で唱和しています。
境内の中で、その大音量は反響し、立ち込める霧のようなお線香と、その香りが
まるでこのお寺を、俗世から切り離された、別世界のように感じさせます。
「うわぁ~!すごいっ!!
きっと年に一度の大祭の日に着ちゃったんだろうなぁ~。」
と思った瞬間、隣にいた台湾人のガイドさんが、日本人観光客に、
「コレハ、信者ノ人ガ
毎朝9時半マデ、オ経ヲアゲマス!!」
と、大声で説明しているではありませんかっ!!
驚きです。毎朝ですかぁ~。すごいパワフル!
この大合唱のお経を聞きたい方は、朝の龍山寺へどうぞ。
さて、私は呑気な1人旅。
自分勝手に行きたいところに行き、したいことをする。
気楽なおひとり様ですが、ときどき困ることも。
それは、こういう場所に来て、しきたりなど詳しく教えてもらえないこと。
そこで、大合唱のお経を聞きながら、皆さんのしてることをしばし観察。
「・・・フムフム。お線香は何本貰っても無料らしい・・・。」
「むむっ???ああ、あの中央のデカイろうそくで火をつけて・・・。」
と、なんとなく真似してみることにします。
デカろうそくで火をつけて、
本殿前の線香たてに、なにやらお願い事をしながら、線香を立てて。
そのあと、どこに行けばよいかわからなかったので、
優しいそうな、このお父さんの後に着いてゆく事にしました。
教えてください。と声をかけると。
優しい笑顔で、にっこりと笑って、着いておいで~!という感じ。
本殿裏に並ぶ何体かの仏像に、お父さんと同じ順番でお参りしました。
本殿の裏は、こんな風に大きなテーブルのようなものが何台かあり、
願いがかなった時は、ここに供物をお供えするとかなんとか、
テレビで見た気がします。
お参りが終わって、ホッとしていると、なにやら気になるもの発見。
本殿横で、ご婦人二人がなにやら話しながら、お茶を配っています。
見たところ、無料のよう。
近くでじーっと見ていると、無愛想にホレっとなみなみのお茶を渡されました。
ありがとうと言って、ちかくの石段に腰掛けて飲んでみますと・・・・。
濃い~いしょうが味と、強~い甘さの、たぶん甘茶です。
かなり苦手な味でしたが、折角いただいたものですし、
ご利益あるかも??と思い、頑張って飲み干しました。
龍山寺は、願い事がかなうお寺としても有名で、
ごらんのような、パワーストーンのような、お念珠や、
ウルトラ天才、孔子様にあやかった、
状元(科挙のトップ合格者にあやかって)お守りなんかもありました。
日本人のマダムが、「孔子お守りどこですかっ??」って
真剣な顔して、売り子さん(巫女さんではなかったです)に聞いていました。
きっと、お子さん受験なんだろうな~。と、
来年高校受験の娘をもつベリーは、
人ごとのように「大変ね~。」と思いました(汗)
日本のお寺で、ワイワイ賑やかなのは金閣寺と清水くらい?
お寺といえば、しんと静まって、心が安らかになる場所と、
私の中では定義されていたのですが、
台湾のお寺は、絢爛な装飾自体が、
もうすでに静謐さはなく。
呑気に元気に、まるで市場のような賑わいを感じました。
神様は、遠い遠い世界にいるのではなく、
ほんの隣の、そのあたりにいるんだと、思わせてくれそうな、
そんな違いを感じました。
台湾の優しさや、パワーの源は、そんなところにあるのかも。