フランツ・ベンダ の アダージョ
素敵な曲です
バロック時代後期、古典派前期、
プロイセン王フリードリヒ二世のお抱え楽団の存在は
フルート的にはなかなか重要です
王様の趣味がオーボエやトランペットでなくて良かった
おかげ様でたくさんのフルートの作品が残されています
王室楽団は音楽家にとっては最高の就職先ですから
優秀な音楽家が集まっていました。
同時に王様に合わせ続けることは
クリエイターである音楽家にとってははキツイ側面もありました。
集まっていた主な面々は
1697生-1773没 クヴァンツ
1703-1771 グラウン
1709-1786 フランツ・ベンダ
1714-1788 C・P・E・バッハ
などなど18世紀の方々
王様が吹けそうな作品
王様が吹けそうにない作品
吹けないレベルだとなかなか採用されない。
さて、ベンダです。
ベンダはとても優秀なヴァイオリン弾きで作曲も手がけていました。
ベンダの作品は父バッハのような厳格なバロックの様式ではなく
歌曲のようなメロディックな作風を得意としていたようです。
在任期間も50年以上で王様のお気に入りだったそう。
ソナタの続きです
はて、このアーティキュレーションは
ベンダの手によって書かれていたのでしょうか?
装飾音は斜め線の入っているものと入っていないものがあります。
バロック時代の様式を使ったりそこから前期古典派へと
移り変わって行こうとする力があったりなのでしょうか?
いつでも最先端であろうとするクリエーターの気持ちが
ちょっと見えているのかもしれませんね
楽章もAdagio - Allegro - Vivace となっていて
エマニュエルバッハの a moll のソナタと似た構成です
Allegro-Adagio-Vivaceの順ではないということです。
この辺りもその時代の流行というか
新しい風を求めていたんではないでしょうか
ちょっと練習してみようかな (^ ^)