機動戦士ガンダム

だいぶ前になりますが、BSでガンダム8時間というのがありました。
それを録画してたのをようやく見始めました。
ガンダムに関しては、普通程度の知識保持者だと思っています。
私は乙女ですので、基本的にメカ系には興味がないのですが、
アニメの世情として、時代の流れとして、とりあえず押さえておかねばという気持ちだけで見てたと思います。

そして今回、片手間で見てたにも関わらず、新たな発見がありました
今まで私はガンダム（連邦軍）が善者で、ジオンが悪者なんだと認識してたんだけど、そうとも限らなかったみたい。（と私は感じました）←ガンダムマニアに非難を受けないよう保険

ニュアンス的にはジオン＝悪者のように描かれていますが、
それは、ジオンとホワイトベースの関係で言うとって話。
連邦軍とジオン軍を比べると、ジオン軍は圧倒的な弱者という設定だったみたい。
巨大組織地球連邦軍に、少人数のエリート集団（ジオン軍）？が革命を起こそうとした。
そして、連邦軍の「おとり」として利用されたホワイトベース。
ホワイトベース（アムロがいた戦艦）が弱小戦艦だったので、連邦軍もさほど強くないというイメージが植えつけられてしまったみたい。
正確には、連邦軍>ジオン軍>ホワイトベースという図
そして、やはり視聴者は弱いものの味方＝ホワイトベースの味方＝ホワイトベースが善者となるわけなのですねぇ・・・

今見ると、巨大組織にあぐらをかいている連邦軍官僚達は、
ちょっと、日本の政界なんかを思わせました。
日本の組織はみなこの図式なんでしょうねぇ・・・。
そう考えると奥深いアニメであり、マニアが悶絶するのにも納得・・・？

とは思ってみたけど、やはり崇拝する気にはなれませんでした

のですが、今回富野監督のトークが収録されていたのだけど、その話に感心

僕らの団塊世代（50～60歳）は、威厳ある大人に憧れがちである。
自分にも、ピラミッドの頂点のように絶対的立場として君臨したいという気持ちがあった。
でも、自分が部屋に入っただけで空気がピリッと張り詰める様子を見たとき、
そうすることを止めた。
これでは、次の世代の成長を遮り、自分のYESマンしか育たないと思った。
今は、緩い拘束というのを目指している。
なるほど・・・

頂点に立った人の言葉だと思うと重みを感じます。
人は権力を手に入れた時、どう行動するかで真価が問われるのだと思います。
私は権力を手に入れたわけではないので、自分がどう行動するかはわからないが、将来、親になったら？この「緩い拘束」でも目指しましょうかね