絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

どうでもいい話

2007年07月17日 12時41分52秒 | Weblog
再放送の「たけし自伝」をみて
(かなりフィクションと思っていても)
たけしは本当は別に芸人になりたかったのではない、
のではないかと思うようになった。

このドラマで室井滋がすごくうまくて
まるでたけしの母そのものかと思ってしまうくらい。
はじめてたけしの舞台を見た母が
(コントでオカマの役をやっているたけしをみて)
涙を流し、劇場の外へ走りでて地面に突っ伏すかのように
号泣する場面があった。

親子って不思議で
子どもは誰しも親ののぞみに沿いたいと思ってはいるものの
それがうまくいかないとき、にっちもさっちもいかなくなったとき
全く別な方向へむかって突き進んでいってしまうことがある。
親がいちばん望んでいない方向へ。
たけしって、それだったんじゃないかとふと思った。
たけしの母って、猛烈な教育ママだったそうだし
この母親が敷いたレールに乗って
地道な人生を歩めるはずだった。
母の思いやそのための金策など並大抵の
ことではなかったはずなのに。
それがいやでいやで仕方なかったのだろう、
もがいてもがいて母親の縛りの中から抜けだし
もっとも母親が望んではいなかった道に
突き進んでいった。。。

実際は違うかもしれないけど
子どもって親の思ってる通りにならないな~なんて
かんがえていたら、ふとこのシーンを思い出してしまった。
この母の苦悩って、計り知れないものがあるね、
それだけたけしのことがかわいくてかわいくて
仕方なかったんだ、たぶん。
そしてたけしはその愛情の呪縛から解き放たれようと
必死になってもがき苦しんだんだ。
実人生がドラマそのもの。