私はイギリスに留学していた事があるのですが、留学して1ヶ月ぐらい経った時に病気になってしまいました。まあ、いわゆるカゼです。でも、そこに今考えるとホームシックなるものも加わったのでしょう。微熱がなかなかとれなくて、もう本当に情けなくて、悲しくて、このままの状態なら日本にも帰れないな~なんて自分の部屋のベッドに寝て天井を見つめながら、涙したものです。でも、その間、日本人の友達はもちろん、隣の部屋にいたインドネシア人の友達、トルコ人の友達などが心配してお菓子とかアイスクリームとかいろいろ持って部屋を訪ねてくれるのです。すごくしんどくてだるくて辛かったけど、なんかそんな皆の心遣いがすごくうれしかったし、国を超えた人間の優しさを身をもって感じた時でもありました。どうにか微熱もさがって、でも以前から遊びにいくと約束していたロンドンに住む友達(私はその時はケンブリッジの近くにいたので)に体調が悪いからと断りの電話をかけたら、その子は「無理してでもおいで。気分も変わるよ」と強く来ることを勧めてくれたのです。そこで、しんどかったけどロンドンにでて、彼女が大学の仲間とシェアしている家に泊まりにいきました。そこにはドイツ人、イタリア人、アメリカ人と日本人の友達も含め男女計6人の大学生が共同生活をしていたわけですが、みんないい人で、私が調子悪いというとイタリア人の女の子はもぎたてのイタリアントマトを友達が届けてくれたからと私にも食べさせてくれたり、ドイツ人の子はジャズのライブに行こうと誘ってくれたりして、気付くとすっかり私は元気になってました。日本人の友達も私のためにうどんなどを作ってくれました。私はほんといろんな国の友達に元気づけられました。病気は気からといいますが、この時ほど友達のありがたさを感じた時はありません。特に異国の地で、不安な中・・・いろんな国の人たちのさりげない好意が私をすっかり元気にしてくれました。その後は病気することもなく、充実した留学生活を続けることができたのはいうまでもありません。だから、祈るのです。世界中が争うことなく、思いやりで繋がることを・・・個人個人で出会えば、本当にそこに友情が生まれるし、愛が生まれるのですから。
1円玉を粗末に扱うものは1円玉で泣く。と、どこかで聞いた事があります。あと1円あれば、あれが買えるのに・・・と思うことって案外ありますよね。でも、そういうことって他にもあると思うのです。たとえば、ファン1人を粗末に扱うミュージシャンはファンに泣く。って・・・たとえば、あと1人ファンがいてくれたら、ワンマンライブが可能になったのに・・・とかあると思うのですよ。今や国民的バンドGLAY。彼らの音楽性とかの好き嫌いは置いておいて(別に私は嫌いではありませんよ)彼らのいいところ、そして大きくなったゆえんは何よりファンを大事に思っているということではないかと私は思うのです。どんなにビッグになったって、いつもファンを楽しませることを考えているし、自分がファンの立場だった頃を決して忘れないところがすばらしいです。まだ今ほどブレイクしてない時代から聞いてましたが、ラジオとかで彼らが語るファンというのはまさに昔の自分たちなんですよね。自分達があるミュージシャンのファンだったころ、こうしてもらえたらいいな~とか思っていたそういう気持ちを今度はファンにしてあげたいっていつもいろんな場面で語ってましたものね。そして実際にやっているところが素敵です。だから、愛されるバンドになったんですよね。私が大好きだったSIAM SHADE。ここのボーカルの栄喜くんもファンを大事に思ってくれる人でしたし、今でもきっとそうだと思いますよ。私がSIAM SHADEを好きになったのは「1/3の純情な感情」が大ヒットしていた頃でした。私は日本にもこんなバンドがいるんだとすごい衝撃を受けたものです。そしてその感動をどうしても伝えたくて、生まれて初めてファンレターなるものを恥ずかしながら書いて送りました。ものすご~く迷いましたが・・・でもね。驚くべきことに彼からB5の紙にいっぱい書かれた返事が戻ってきたのですよ。紫色のペンで彼独特の文字で書かれていました。私の名前も正しく漢字で書いてあって(よく漢字間違われるので)ものすごくうれしかったし、感動しました。こんなに売れていても丁寧に対応してくれたこと一生忘れません。見た目は強面でパンクな感じですが、礼儀正しく、情に厚い人だということはすぐに伝わりました。こういう人だからファンはどこまでもついて行こうと思うのですよね。去年デビューしたAUDIO RULEZのメンバーも本当に温かい方たちばかりで、ファンを本当に大切に思ってくれているというのが、去年末の京都でのライブでしみじみと感じられました。こういう謙虚さは奏でる音楽に一層暖かみを加えていくのでしょうね。
一方でインディーズのバンドの中には横柄でファンに高圧的に出てくる人もいます。そういう人はきっといつかファンに泣くんだろうな~と思うわけです。それと適当に頭数として扱う人たちも・・・幸運なことに私の知っている、そして大好きなインディーズのバンドの皆は本当にファンを大切にしてくれる人たちばかりで、そんなバンドだからこそ、どんどん大きくなっていっているんだろうな~と最近特に思うわけです。でも、これから先、人気がどんどん出て行くにつれてファンに対する気持ちは今とは変わっていくのかもしれません。でも、たまに1円玉の話を思い出してほしいなと思うわけです。
一方でインディーズのバンドの中には横柄でファンに高圧的に出てくる人もいます。そういう人はきっといつかファンに泣くんだろうな~と思うわけです。それと適当に頭数として扱う人たちも・・・幸運なことに私の知っている、そして大好きなインディーズのバンドの皆は本当にファンを大切にしてくれる人たちばかりで、そんなバンドだからこそ、どんどん大きくなっていっているんだろうな~と最近特に思うわけです。でも、これから先、人気がどんどん出て行くにつれてファンに対する気持ちは今とは変わっていくのかもしれません。でも、たまに1円玉の話を思い出してほしいなと思うわけです。