なんと、Y子の本番用のコップがまた消えた。
誰もが、M子を疑っていたようだが、何の証拠もないし、しかも本番前に余計ないざこざを起こすわけにはいかない。
だから、誰もが、M子を見ないようにしていた。
敢えてM子と視線を合わせない…それが寧ろ
いけなかったらしく、M子はイライラし始めた。
「すみません💦私がちゃんとしていなかったから…」
「いいよ。とにかくなんとかしよう。」
小道具のコップは、ロゴが入っていて、仲間の証として、皆が持ち寄るシーンがある。
だから、それが無いと、本当に困る。
「代わりのコップ、買ってきます」
「ダメだよ。こんなコンディションで外へ出たらダメ!」
混乱した状態で、どこで売っているかも分からず、とりあえず外をさ迷うなんて、事故でも起こしてしまったら大変だ。
「しかも、同じようなコップがあったとしても、ロゴも無いし…」
「今から、頑張って描きます」
「無理だよ…💦💦」