トトロ8

2020-10-21 09:10:03 | 日記
数ヶ月ぶりにやって来た基地。

案の定風雨にさらされて、半壊している。

とりあえず基地を元通りにするべく、隊長をはじめとした、あまり役に立たない隊員2人で、補修作業を開始しました。

「もっと丈夫そうな木の枝探してくるよ!」

隊員のたけし君は、張り切って山の奥へ入って行った。

しばらくして、戻ってきた隊長は、汗をかいている。

そんなに張り切って枝を探して来たんだろうか?

…と、思ったら、どうやらその日は朝からお腹を壊していたらしくて、

とりあえず隊長は、
一抜けして、基地からおばあちゃんちへ帰還!

「大丈夫?!」

心配した里美ちゃんも、二抜けして帰還。

なぜか、気まぐれに私だけが、基地に残る事にした。

たけし君は、里美ちゃんが一緒だし、大丈夫。
もう少し、基地を直してから帰ろうと思っていました。

もう少し、壁の部分の隙間を丈夫にするために、さらに頑丈な枝を探そう!
…そう思って、さっきたけし君が帰って来た山道を登ってみた。


トトロ7

2020-10-20 05:53:19 | 日記
そして、またおばあちゃんちに行くと、今度は基地があるわけですから、遊ぶ楽しみも倍増です!

いつも通りに裏山に遊びに行くだけなのに、お菓子や飲み物を持ったり、本を持ったり…。
とてもワクワクしたものです。

雨風でいつ倒壊してしまうかわからない儚げな基地で私たちは、怖い話をしたり、面白い話をしたり…、それは、楽しい空間でした。

それから、しばらく基地は、雨も風もしのぎ、なんとか形を保って、

時々、新しく新聞紙やビニール、段ボール、紐を持ち寄って補修しながら、補強しながら、少しずつパワーアップさせていました。

そうこうするうちに、私がおばあちゃんちに遊びに行く事が少なくなったり、里美ちゃんやたけし君が風邪をひいたりで、なかなか集まれず、基地も放ったらかしの日々が続きました。

それから数ヶ月…。

ある日、3人は久しぶりに秘密基地へ向かうことに!

さすがに、基地は壊れてしまっているんじゃないか…と思っていました。

たどり着くと、やはり、風雨により、基地は半壊。
それでも、まだ、半分は無事でした。

当然私たちは、元通りにしようと、段ボールやビニールなど、いろいろな材料を持ってきていました。


トトロ6

2020-10-18 08:35:49 | 日記
「これがいいんじゃない?」

隊長、たけし君は、新聞紙を広げて、基地の屋根部分に乗せた。

いい感じに3本の木が寄り添っているその木の上に小枝や木切れを集めて来てたくさん乗せて、少し太陽の光を遮断できた。

少しは屋根らしくなったけど、風が吹き抜ける。

そこへ、隊長は新聞紙を乗せた。

「う~ん、いいけど…。でも、これだと、雨降ったら、破けちゃうよ」

「それじゃ、こうしたら?」

隊長は、ビニールも持ってきていた。

新聞紙の上にビニールを乗せる。

ビニールの端を木に結びつける。

これで、雨もしのげる。

壁になる横の部分も、入り口を残して同じようにふさいだ。

そして、さらに、床部分にも、ビニールと新聞紙。

子供が作ったにしては、なかなかの仕上がりだ。

「できた~❗」

優秀な隊長のもと、立派な基地ができた。


そこで、さっそく、おやつを食べる。
これがまた、満足度の高い時間だった。

…もう、すっかり暗い。

もう、撤収しなきゃ❗

「こわす?」

「このままでいいよ❗ここには他の人が来ることは無いから。」

「そうだね」

撤収せず、もちろん、基地はそのまま。

この山に来るのは自分たちくらいなものだから、次に来た時にまた、ここで過ごせる。

「楽しかったね~❗」

…ざざざ…。

風も無いのに、山の奥の方から木々を揺らす音がした。

「誰かいるのかな?」

「いないよ。風だよ」

また、ここで遊べるのを楽しみに、基地をそのままにして、山を降りた。


トトロ5

2020-10-17 07:37:41 | 日記
「いいこと考えた❗」

隊長、たけし君の名案❗

それは基地を作ること。

「これを、ここに掛けて~」

調度よく低めの3本の樹が寄り添って生えている場所を見つけて、葉が多く着いた木切れを持ってきて、高い位置に乗せた。

「こんな木をもっともっと乗せて、屋根を作ろう!」

「うん!それじゃ、もっと木を拾ってくる!」

お菓子タイムにしようとしていた私たちは、隊長の『基地計画』にワクワクしていた。

たくさんの木切れを見つけて来て屋根の部分に乗せた。

なんとなく、太陽の光を遮断して屋根らしくなった。

「だけど…雨とか降ったら、全然ダメだね」

屋根部分のまだスカスカな部分を見つけて里美ちゃんがつぶやく。

「壁は?」

屋根作りに夢中になって、壁は全く無いことに気づいた私もつぶやいた。



(画像はお借りしました。こんなイメージです。しかももう少し小規模です)



「何か、持ってくる!」

たけし君は、張り切って山道を掛け降りた。


…そうなんです。

ずいぶん山道を登ったように見えますが、

やっぱりこの山は、子供向けなんです。

本気で掛け降りれば、すぐにおばあちゃんちにたどり着けます。