未確認飛行物体7

2020-10-11 07:45:24 | 日記
そして、3度目に目撃したのは、もう、かなり年月が経ってからです。

長屋を引越して、トイレは共同ではなく、ほんの少しだけ文化的な暮らしになった頃でした。

お風呂上がりの私は髪を乾かしていると、父が玄関先で、
何やら騒いでいる…。

比較的寡黙な父だったので、
「めずらしいなぁ…何ごと?」
と玄関先に行くと、父が空を指さし、
「UFO!UFO!」と連呼している。

時間は夜。
夜空を見上げても、星とごっちゃになって、見分けがつかない…💦

「あれ、UFOじゃないか?!」と第一発見者の得意げな父。

よく見ると、確かに、少し大きめな光りが不自然に右に左に…と旋回している。

物体を確認したとたんに、思い出したかの様に、
耳の側で「トン…トン…トン…」と言う音…。

父に「この音なに?」と聞くと、
「何が?」と、父には全く聞こえていない。

「トン…トン…トン…」が聞こえていたのは、私だけの様でした。

そして、光る物体は、星に紛れていつの間にか、いなくなってしまいました。

あの音を聞いたのはソレっきりでしたが、UFOが消えた方角には『よくUFOが目撃される』と町起こし的に有名になった森がありました。


未確認飛行物体6

2020-10-10 08:50:42 | 日記
すっかりソレを忘れた頃(あっさり忘れました)のある明け方、
トイレに起きた私は、再び違和感を感じ、足を止めました。

今度は「トン…トン…トン…」と言う音を先に耳にしました

『あ!コレって!』

慌てて空を探しました。

すると、うっすらと厚い雲の奥に白い光りを放って、右に左に…と未確認飛行物体が旋回していました。

やはり、音と連動していました。

しかも、前回と同じ様に、音は近距離に聞こえる…。

なんとか頑張って早起きして、もう一度『彼』に会いたい❗

と思ってやっと、やっと、

やっと会えた!

…と、思いました。

(実は、すっかり忘れてたのに💧)

そして…、

何を思ったか、子供の私は、その未確認飛行物体に向かって、無謀にも

「こっちへ来て!」とお願いをしました。

何かきっと通じるものがある‼️私は選ばれし存在❗な~んて、勝手に思ったんですね💦

もちろん、完全に無視されました💧

もしも、本当に近づいて来たらどうするつもりだったんでしょう…💦

子供の頃の私はコワイ物知らずの無鉄砲でした💧

『彼』との遭遇は、ソレっきりではなかったんです。




未確認飛行物体5

2020-10-09 09:26:21 | 日記


画像は、私が見たモノに近いイメージの未確認飛物体です。(ネット上よりお借りしました🙇)

本文に戻ります。


ひとしきり、UFOを脳裏に焼き付けたあと、自宅に帰り、布団にもぐると、さっきの小冒険を思い出しながら、うつらうつらと朝まで過ごしました。

この体験を誰かに話そうか…、

話しても信じてくれないだろうなぁ…。

話すことによって、UFOの怒りをかったらどうしよう。

その前に、こんな話しをして、

変な人…と思われないか…。

いろいろ考えていましたが、結局誰にも話せませんでした。

夢だったのかな…?

だけど、あの畦道を歩き回った足に触れる草花の感触やにおいも覚えている…。
夢では無いハズ…。

コワイ…とは思わなかったので、出来るならあの未確認飛行物体をもう一度見てみたい…と思った。


とにかく頑張って明け方に起きてトイレへ行こう…と思いましたが、
幼い私の好奇心は、睡魔には勝てず、無理💦

それからしばらくして、なんとか、明け方トイレに起きる事が出来た。
(自力では起きれそうになかったので、明け方トイレに行きたくなる様に、寝る前にたくさん水を飲んだんです)

季節は春先から夏の初めの頃に変わっていましたが、何しろ山々と田んぼばかりの田舎、明け方は肌寒い。

おそらく、初めて未確認飛行物体を見掛けた時間帯と同じだったと思う。

張り切って田んぼに出て見上げた。

…………………💦

そう思った通りにはならないことを、身に染みて感じた初夏の朝でした。

しかし、

すっかりソレを忘れた頃(あっさり忘れました)のある明け方、
トイレに起きた私は、再び違和感を感じ、足を止めました。


未確認飛行物体4

2020-10-08 08:41:14 | 日記
未確認飛行物体を見つけた後、謎の『音』が…。

その謎の音の主を探して、まだ薄暗い田んぼの畦道を歩き出した私。

音に誘われてどんどん田んぼの中へ中へと歩いていく。

黙々と歩いていた私は、
さすがにこんなに、歩いたら迷う…。

…と、思って、急に立ち止まる。

振り返ると、出発地点のトイレの場所からそんなには離れていないようだ…。

ずいぶん歩いたようだけど、蛇行して歩いたので、距離的にはあまり離れていないようだ。

…あ、UFOは?

いた…。

まだ、空に浮かんでいる。

…ん?

UFOの動きが変…💦

…というのも、そのUFOの動きは、
その「トン…トン…トン…」
という謎の音と合ってる気がする。

時々、トン…トン…トン…が止む…。
すると、UFOも、止まる。

間違いない。その不規則な音と未確認飛行物体の動きが合っている。

音の所在を探してもわからないワケだ…。
UFOが発する音だもの…。と、立ち止まってUFOを見上げた。


だけど、相変わらず、トン…トン…トン…は、心臓の音?…と思うほどに、近い距離で鳴っていた。


その時の私はあまり怖い…とは思わず、すっかり明るくなるまで、それからも長い時間ぼんやりと空を見上げていた。






未確認飛行物体3

2020-10-07 08:32:57 | 日記
これは、いよいよUFO‼🛸

ん?

この音は何だろう?

トン…トン…トン…。

よく耳を澄まさないと聞こえないような低い音で、一定のリズムで、トン…トン…トン…と、聞こえてくる。

小太鼓のような…機械音のような…。

聞いたことあるような…無いような…。

しかも、音だけは、とても近距離で聞こえる。

右へ左へ…と旋回しているUFOらしき光よりも、その音の方が気になって仕方がない私は、音の所在を探して、暗い田んぼの畦道を歩き出した。

どのくらい歩いたのか、いくらも歩いていないのか…、

いずれにしても、どれだけ場所を移動しても音のボリュームが変わらない。

ただひとつ言えるのは、とにかくその音は、かなり近距離だということだけ…。

心臓の鼓動?

トン…トン…トン… …………。

そう思った瞬間、音が止まった。

少なくとも心臓音では無さそうだ💦


トン…トン…トン…。

少し間を置いて、また鳴り出した。

まだ、子供だった私ですが、コワイ…というより、好奇心の方が勝ってしまって、
薄暗がりの田んぼの畦道を、どんどん歩き出した。

とにかく、音の主を探したい…という一心でどんどん歩く。

薄暗く、よく見えない畦道をしばらく移動したが、やっぱり音は自分に着いて来る。