死神の精度

映画のタイトルをもじってみる（苦笑）。

これは去年にも書いているんだけど。
１時間にものすごい勢いで雨が降ったりして、記録的な降雨、警報とかが出てるときに
昨日もやっぱりあったね。
外を見に行って増水した川に流されたり、側溝に落ちて亡くなる人。

台風が来て、田んぼが心配だと見に行く人、慌てて屋根に上ってみたり、庭木をどうにかしようとして滑ったり、飛んで来た物で怪我をしたり。

こういう報道を見聞きするたびに、もう、がっくりする。
どうして誰も止めないのか、という事と共に、毎年繰り返されるこの手の事故の学習機能はないんかい？ってもの。

それも・・・決まって年配の人がやられがち。
自分の体力に自信があるのかどうか知らないけれど、どうしてわざわざ死にに行くようなことをするのかなぁって思う。
私には守らなきゃならない田畑も無いから、こんな暢気な事？が言えるのだろうか。
でもね、いくら大事でも自分の命を賭してまで見回らなきゃいけないものなのかな？と思う。

子供の頃、大きな台風や、台風によるものだったのか、床下浸水なんていうのも経験している。あっという間に寄せてきた水の不思議さ、怖さを知っている。
なので、そんな悪天候の時に外に出る、という感覚がもう分からない。

突き詰めて考えれば、じゃあ家にいれば絶対安心か？と言われれば別物だろうけれど、少なくとも、山間の崖みたいなところや、川のすぐそばにでも建ってない限り大丈夫なんじゃないかなって、思う。

去年にこういうの書いた時に、姫がいいコメントしてくれてたけど、それはやっぱり、自らが死にに行くのかしら。
楽母の知っている70代以上の人たちは、入院していてさえ、これでもう死んでも構わない、なんて言ってる人はいない。
みんな一様に、もうすこし長生きしたい・・・もっと楽しみたいと言う。
それが「生への執着」とまで言わなくても、みんな・・・生きてくことへと傾いている。

だとしたら、わざわざ命を落とすような場所へと自らの歩を進めていく人たちを見逃さない死神の精度っていうのは、結構、高いのかも、なんて思ってみたりもする。