エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

日日是好日

2018-10-16 07:52:31 | 映画
亡くなった樹木希林さんの遺作ではないけれど、遺作に近い作品。

驚いたのは平日の朝一上映回に大勢の年配客がいたこと。 ま、その一人だけど(笑)
今まで、平日の朝一にこんなに人が入ったことはないのに。
樹木希林さんの力か、単に、お茶を習っている人が詰めかけたのか。

お茶室や縁側でちょこん、と座っている希林さんのその溶け込んだたたずまいがみごと。
多分、これを撮っている時だって辛かったと思うんだよね。 一年で背も縮んだし、体重も10キロぐらい落ちた、と言っていた頃だと思う。
私は着物には疎いけれど、帰りに前を歩いていた人たちが、希林さんの着物だけでも見ごたえがある、と話していた。

二十四節気の情景や、ちなんだ和菓子も綺麗。

高校時代、女子高だったので『礼(儀作)法』という授業があって、隣の短大にある和室でお点前を一通り習ったのを思いだす。
もっとちゃんとやっておけば良かった(笑) でもね、茶道って映画の中でも言ってるように、まずは形から入りなさい、なんだけど、左利きの私にはお道具の扱いもすごくやり難かったんだよね。


季節の移ろいや、その季節に合ったお茶菓子、お茶碗などなど、日本文化ってとても素晴らしいと再認識する。

希林さんの作品では、公開されたときに気乗りがせずに行かなくて、話題になってリバイバル上映された『あん』を観に行ったけれど、今から思えば観に行っておいてほんとに良かったと思う。
惜しい人を亡くしてしまった。

もっともっと見ておきたい役者さんだったのに。 合掌。



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6 コメント

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こんばんは (楽母)
2018-10-18 20:19:30
縁さん
そうなんですよ。 物語的には21歳から45歳までの女性のお茶を通しての成長を描いているんですが、亡くなったというのもあって、希林さんに思いが行くんです。 すごく美しい日本の情景だと思いました。
忙しく暮らしていると気がつかない季節の移ろいや、しつらい、のようなものを観て、丁寧に暮らすことの大切さを感じました。 海辺でおとうさんありがとうー、と叫んでいるシーンは泣けました。 
毎日を味わって過ごしたいですね。 日日是好日、と。
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観てきました ()
2018-10-18 19:12:00
今日地元で観てきました。
どんな内容かと思っていたら結構黒木華さんの成長物語でもあるんですね。
じわ〜と気持ちが伝わってきて、良かったです。
和菓子、掛け軸、生け花、お庭の草木、そして雨や雪、季節ごとの味わいや想いがすごく丁寧に描かれていましたね。こちらも大きなスペースに結構多くの高齢者!が来ていました。
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こんばんは (楽母)
2018-10-16 18:09:00
バルちぁんさん
たしか、バルちぁんさんはお茶をやられますよね?
ぜひ、観てください。
すーっと、心にしみ込むような映画です。
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みたいみたい (バルちぁん)
2018-10-16 16:54:00
私も観たい映画です。

心に 訴えるものがあるような気がします。
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こんにちは (楽母)
2018-10-16 15:32:17
kettyさん

良い映画でしたよね。 
私もNHKの番組を(途中からですが)見ました。
ご自分で運転もされてどこへでも出かけてかっこいい人でした。
この映画は黒木華さんが主演なんでしょうけれど、希林さんの作品ですよね。
いま、ああいう和風建築って少なくて、どこもここも洋間ばかりになっていますが、掛け軸を吊るせる床の間のあるおうちっていいなーと思いました。 大津絵?の「ふくわうち」になるお軸、欲しいです(笑)
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存在感 (ketty)
2018-10-16 09:04:15
土日は併設のショッピングモールが混むので、私も昨日観に行きました。 来年公開の映画もあるそうですが、希林さんの遺作とも言えるこの映画、心に沁みました。
NHKスペシャルで希林さんを追ってる映像を見たので、絶対見たい映画でした。

季節によって変わる建具やお軸、和菓子の季節感、
ゆったり着付けても品の良い、希林さんの着物姿の数々が良かったですね。
60代の頃と、歳を重ねて小さくなった着物姿も。

「万引き家族」も観ましたが、本作の希林さんが、より心に残ります。 良い映画でした。
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