正直…重かったな。
とてもいい作品すぎて。
父を癌で亡くしてから数年、医療ドラマやドキュメンタリーで、癌を取り扱ったりするものは見られない時期があった。
13時間にも及ぶ再手術や、お腹の傷口にさしたドレン? チューブの留め具合が悪くてまたそこを開いてみたり、抗がん剤を垂らすステーション??のようなものを鎖骨の所に埋め込んでみたり。
それだけじゃなく、最初は6人部屋だったので、周り全て癌患者という状況を数か月体験した。 彼らはおおむね明るかったけれど、夜になるとうなされたり夢遊病のようになって徘徊する姿も見た。 術後は個室に移されるが、元いた部屋に戻ってこられない人も知った。
夜中にどたばた動き回る足音を聞くと、それは大概、危なくなった患者さんのもとに、モニターなんかが入れられたり、家族が集まったりする物音だった。
そういうのが刷り込まれてしまったせいで、病院もの、闘病ものは辛かった。
今回も、多分、緒形さんのご逝去というのがなければ途中で止めていたかもしれない。あまりにもテーマが重いのと、暗すぎる。貞美が面白い事を言ってもガーデンの花々がどれほど咲き乱れようとも、重い。
ただ、ドラマの伝えたかったもの、そういうのを抜きにしてみれば、なんて素晴らしい役者さんたちの集まりだったんだろうと思わせた。
最後の、麻薬で朦朧とした貞美さんは、父の姿をいやでも重ねるほど迫真の演技だったし、がく君は、本当に知的障害のある子のように見えた。
重い過去を背負った内山看護師長も、本格的な演技が初めてという平原さんも。
皮肉な事に、緒形さんの・・・死を目前にしている息子への言葉や、終末医療で在宅の患者さんを看回る時に語る言葉が・・・すべて、そのままご自分への語りかけになっているのが辛すぎた。
どんな気持ちでこの台詞を言っておられるんだろうと、毎回、見終わって胸が痛んだ。気が滅入った。
『北の国から』『優しい時間』と共にこの『風のガーデン』も間違いなく倉本作品の・・・いえ、全てのテレビドラマの中でも、名作になるのだろうと思う。
癌という病気は、余命が分かるという点で、ある意味とても優しい病気である、と瀬戸内寂聴さんの言っていた言葉がよみがえる。
そうかもしれない。残された時間に人は何ができるのか、そして、このドラマのテーマの一つでもある、人は最後にどこに還っていくのか、というのをそろそろ真面目に考えてもいいかな、と思った次第。
とてもいい作品すぎて。
父を癌で亡くしてから数年、医療ドラマやドキュメンタリーで、癌を取り扱ったりするものは見られない時期があった。
13時間にも及ぶ再手術や、お腹の傷口にさしたドレン? チューブの留め具合が悪くてまたそこを開いてみたり、抗がん剤を垂らすステーション??のようなものを鎖骨の所に埋め込んでみたり。
それだけじゃなく、最初は6人部屋だったので、周り全て癌患者という状況を数か月体験した。 彼らはおおむね明るかったけれど、夜になるとうなされたり夢遊病のようになって徘徊する姿も見た。 術後は個室に移されるが、元いた部屋に戻ってこられない人も知った。
夜中にどたばた動き回る足音を聞くと、それは大概、危なくなった患者さんのもとに、モニターなんかが入れられたり、家族が集まったりする物音だった。
そういうのが刷り込まれてしまったせいで、病院もの、闘病ものは辛かった。
今回も、多分、緒形さんのご逝去というのがなければ途中で止めていたかもしれない。あまりにもテーマが重いのと、暗すぎる。貞美が面白い事を言ってもガーデンの花々がどれほど咲き乱れようとも、重い。
ただ、ドラマの伝えたかったもの、そういうのを抜きにしてみれば、なんて素晴らしい役者さんたちの集まりだったんだろうと思わせた。
最後の、麻薬で朦朧とした貞美さんは、父の姿をいやでも重ねるほど迫真の演技だったし、がく君は、本当に知的障害のある子のように見えた。
重い過去を背負った内山看護師長も、本格的な演技が初めてという平原さんも。
皮肉な事に、緒形さんの・・・死を目前にしている息子への言葉や、終末医療で在宅の患者さんを看回る時に語る言葉が・・・すべて、そのままご自分への語りかけになっているのが辛すぎた。
どんな気持ちでこの台詞を言っておられるんだろうと、毎回、見終わって胸が痛んだ。気が滅入った。
『北の国から』『優しい時間』と共にこの『風のガーデン』も間違いなく倉本作品の・・・いえ、全てのテレビドラマの中でも、名作になるのだろうと思う。
癌という病気は、余命が分かるという点で、ある意味とても優しい病気である、と瀬戸内寂聴さんの言っていた言葉がよみがえる。
そうかもしれない。残された時間に人は何ができるのか、そして、このドラマのテーマの一つでもある、人は最後にどこに還っていくのか、というのをそろそろ真面目に考えてもいいかな、と思った次第。
途中で止めていたら、後味の悪いものが残りそう。最終回を見て、確かに、救われるものってありましたから。
書き忘れてますけど、奥田さんも凄い演技だったなって思ってます。
花言葉もそれぞれ、とても良かった(笑)
風のガーデンは一二度見逃してしまったのがとても残念、と今でも思うほど、とても素敵なドラマでした。今のテレビでもこういうもの作れるんじゃん、って痛切に感じました。
観ている人が色々な想いを抱きながら、そしてそれをちゃんと受け止めながら静かにドラマとして進んでいくという、重たいテーマではあったけれど、辛い現実でもあったけれど、最後には何だか凄く気持ちが柔らかになれました。
癌は一人一人病気として違う形を取るし、それだけに受け止め方も様々、それを知ることも大切ですね。
病名を明かされることなく。
自分が何の病気かなんてことは薄々分かるものだろうけど、ハッキリと余命を宣告された方が俺は嬉しいかな。
学生のときに読みました。
乗り越えるまでに亡くなられる方も多いですが。
でも、私は『キュブラー・ロス』さんの書いたものを信じたいし。
取引やら恨みつらみやらの葛藤を乗り越えた時に、きっと全部受け入れて穏やかになれそうに思う。
父がそうだったのよ。昨日の貴一さんみたいに、死んだらなにかサインを送るよ的な。
私にはわかりません。
医師に余命を告げられた時点で死へのカウントダウンが始まってしまうわけで・・・。
その宣告を受け入れるまでにすごい心の葛藤やなんかがあると思うのです。
余命がわかるから、残りの人生を悔いなく生きられるかもしれませんが、
そういう思いに至るまでに多分苦しみぬくのではないかと、
癌になったことのない私は思います。
うさこさん、しんどい経験されたんですね。
こうやって、告白できるってことは今はもう
落ち着かれてるんでしょうか?
しかし、中井貴一さんの演技力素晴しかったですね。
皆さんにもいろんな思いをさせちゃったみたいで。
でも、この番組の感想は書いておきたかったし、きっと、喋りたい人もいるだろうと思ったので記事にしてしまいました。
辛い事を思い出させてしまった方には
申し訳なかったです。
が、私は病気ものは苦手なので見ないようにしてます。
いろんな意味で。
私も実は癌病院に入院しました。←こんなとこで告白していいのでしょうか。
入院患者の9割が癌患者という。
空気が重かったです。
だから個室にしてもらいました。
瀬戸内寂聴さんの言葉、私は複雑ですね。
在宅看護で看取った経験があります。
僕の人生で最も重い体験でしたが
その経験は僕の人生観を変えてくれました。
そのときにお世話になったお医者様とは
今も交流があります。
涙もいっぱい出て、ズシンと重くて・・
私の身近な人の癌死は、中3に胃癌で亡くなった
祖母だけなので、記憶はあまりありません。
でも、膀胱癌を克服した友達がいて、
術後15年たった今も、医療ドラマは敬遠
してるようです。記憶が嫌なのでしょうね。
ドラマの最後に、緒形さんへの感謝の言葉が
書かれてて、又涙が出ました。
どの俳優さんも適役で、素晴らしいドラマだったし、平原さんの歌も凄く響きました。
緒形さんのセリフが、たぶん、ご自分への
メッセージだったかもしれませんね。
全部録画したので、改めて最初から見直したいと思います。
緒形さんの心情を思うとき、辛すぎるのですが・・・。
でも、最後に、このドラマとめぐり合った
のも、やっぱり何かのご縁だったのかと。。。
ウチの父親の場合は、こういう風な辛い過程を
たどる前に、慌ただしく逝ってしまったので・・・。
ある意味、あっけなかった。。。
同じような病を体験している自分には、いろいろと感じるところがあります。
≪癌という病気は、余命が分かるという点で、ある意味とても優しい病気である、と瀬戸内寂聴さんの言っていた言葉がよみがえる≫
私もそう思いますね。