めぐみー引き裂かれた家族の30年
(2007年1月16日・鑑賞)
2006年 米国 監督:クリス・シェリダン&パティ・キム
今(2007年1月16日・鑑賞)、観てきました。
見終わった感想です。
TV報道の繋ぎ合わせでした。報道されたものばかりでした。
TV報道された中のほんの一部の感じでした。
TV報道の方が、より詳しいです。
この映画一本で世界の世論が高まったのなら、
この国が、いかに拉致問題をホタッテイタかの証だと思いました。
小生、UFOとかのトンデモナイ本が好きです。
産経新聞に3組のアベック失踪事件が報道された頃、
トンデモナイ本にも、3組の失踪事件が載っていました。
3組のアベックがUFOにさらわれた事件として。
西村寿行氏の小説『異常者』の書き出しも、
この3組の失踪事件で始まっています。
隣国の工作員が拉致したとの書き出しでした。
一部の人は、北朝鮮が拉致したことを知っていたのですね。
めぐみちゃんが拉致されてから2~3年後の事です。
拉致から、2~3年後には、既に問題になっていたのです。
能登半島の北朝鮮工作員が絡んだ拉致事件も石川県警は掴んでいました。
北朝鮮の工作員を逮捕していたのです。
多くの人が、『日本人拉致事件』を、知らなかっただけです。
大韓航空機爆破事件の元死刑囚金賢姫が書いた本
『忘れられない女』を昔、読みました。
金賢姫に日本語を教えた李恩恵(田口八重子さん)の事を書いた本です。
この本を読んだ頃、桜井良子さんの講演を聞きに行きました。
脱北者の元工作員安明進氏が、めぐみさんを北朝鮮で見たと話し、
マスコミが騒いでいた頃です。
桜井さんの講演の演題は、拉致問題とは関係ないものでした。
拉致問題の講演ではなかったのですが、講演の最後の方で、
日本政府は日本人が北朝鮮に拉致されている事を知っています。
知っていますが、何もしません!と、政府を批判され、
最後に、横田さんご夫妻、増元さんの姉、
市川さんの兄を紹介されました。
拉致被害者のご家族が会場に来られていたのです。
桜井さんから、名前を呼ばれて出てこられました。
この時、初めて拉致被害者のご家族のお顔を拝見しました。
まだTV報道はあっていませんでした。
4名の方は、壇上でただ頭を下げられただけでした。
一言も話されませんでした。自己紹介もありませんでした。
桜井さんが、会場の空気を感じ取られての対応にみえました。
会場の空気は、北朝鮮が日本人をさらって行く、
そんな馬鹿なことがあるかぁ~! 何を言っている!
そんな空気が、私を含め流れていました。
映画の中にも、家族会の方が署名活動の為に、
チラシを手渡しされるシーンがあります。
そのチラシを、叩き落す人もいます。
多くの通行人が無視しています。当時の空気でした。
当時の空気は、マスコミを始め、社会党も、
北朝鮮が人さらいをするものかぁ~!でした。
一方政府は、
北朝鮮が拉致した可能性が極めて高いと、
めぐみちゃん達を拉致被害者として認定していたのです。
認定していたのに政府は何もしません。
日本政府は、拉致被害者を助けようとしないのです。
マスコミも拉致事件を報道しません。
そんな、桜井さんの話でした。
私も、拉致事件事件当時は、確かな証拠はないし、
まして、国家が人さらいなどする訳がないと思っていました。
仮に、北朝鮮の悪い奴等が拉致して行ったとしても、
拉致された人は、北朝鮮の警察に駆け込んで、訳を話し、
日本に帰ってくればいいのに・・・・。
帰りたくないのだろう?
よど号乗っ取り犯も居ることだし、
いい国かもしれない・・その程度でした。
小泉総理が北朝鮮を初めて訪問し、
金正日が拉致を認めました。一部の工作員の犯罪として。
ショックでした。
まさか、国が人さらいをするなどと夢にも思いません。
国が人さらいをして自由を奪う。想像すらできません。
想像できない事を金正日がさせていたのです。
愛する娘を奪われ、住んでいる所が分かっている。
なのに、助けることが出来ない。
北朝鮮の核問題が大きくなって、自由を奪われた人はそのままです。
私は可笑しいと思います。まず、人です。生きている人です。
そして、核問題です。
何かおかしいです。人を2番目にしている。人が一番目です。
北朝鮮が暴発する?
拉致された人を取り返すために、圧力をかけると、
北朝鮮が暴発して多くの国民が犠牲になる?
私は核攻撃の犠牲になってもいいと思っています。
危険を顧みず、軍隊を差し向けてでも、
捕虜になったたった一人の兵士を取り返す。
そのような、国民一人一人を大事にしてくれる国に憧れます。
国民を大事にしてくれる国の指導者にあこがれます。
美しい国でなくてもいいです。
なにをおいても、人間が一番!の国であって欲しいのです。
昨夜のTV映画釣りバカ日誌でも、鈴木社長が言っていました。
社員が自分の子供も入社させたいと、思うような会社にしたいと。
人間を大事にする会社です。人間を大事にしてくれる国です。
今の、この国の空気は可笑しいです。人でなしの国のようになってきています。
人でなしの国と思うのは僕一人の考えです。
人間は誰でも幸せになれるはずです。
この国は、一部の人だけが益々幸せになれるような国になりつつあります。
弱者切捨てです。拉致問題もそうです。
権力者、有名人の子息なら発生した時点で解決していたと思います。
そんなのは、国家ではありません。
国家でないなら、税金を納める必要はないと思っています。
2007年1月16日に『gangeeの九州山歩き』
に、アップして記事を転載しました。
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