異端は受け入れられるのか

 いや、別に難しい話をしようとしている訳ではない。SIGMA dp2 Quattroのお話しである。物には相応し形、つまり必然的な形と云うものがある。カメラで云えば、シートフィルムを使うカメラにはそれに相応しい形が、二眼レフにはそれに相応しい形が、レンジファインダー式にもブロニー判にも、一眼レフにもコンパクトタイプカメラにも、それぞれそれに相応しい形がある。

 フィルムからデジタルの時代に変っても、主としてイメージセンサーの大きさと用途に応じてその形は踏襲されているのが普通で(二眼レフのデジタル版は郷秋<Gauche>が知る限り存在しないが)、特別変った形のカメラは見かけない。しかしだ、シグマから登場したdp2クワトロは実に変った形をまとって登場した。京セラのサムライ以降の変った形のカメラと云って良いだろうな。

 しかしなぁ、物にはその要求する形と云うものがあるのだ。クルマしかり、ヒコーキしかり、カメラしかり。時々奇抜なアイディアの奇抜な形のクルマやヒコーキやカメラが登場するが、長続きはしない。単に気を衒っただけのものは長続きしないのだ。ホンダジェットは主翼の上にエンジンを載せると云う珍しい形をしているけれども、あれは膨大なデータの蓄積と分析の結果、ある意味必然的な形でもある。だからあれはあれで良い。

 果たしてdp2クワトロはどうだろうか。フォロアーが登場するか、それ以前に次期モデルが同じ形で登場するかどうか、それで判断できるだろうな。2年後に結論が出るのが楽しみな郷秋<Gauche>であるぞ。

 「恩田の森Now」
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/
このところ掲載が途切れがちになっておりますが、8月中旬以降は毎週末の撮影・掲載が出来そうな見通しでありますので、今しばらくご容赦くださいますようお願いいいたします。

コメント ( 0 ) | Trackback (  )