唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
雲台
【雲台】①中国や朝鮮、日本などにおいて、物を乗せる台。特に仏像を乗せる台や美術工芸品を乗せる台のこと。前者の多くは蓮の花を模しており、後者の多くは天板に短い脚が四本付いた構造。 ②カメラや双眼鏡など、光学機器と三脚などの架台本体のあいだに入れ、それらの光学機器を自由な方向にむけて固定するためのもの。(Wikipediaより)
意外なことに、広辞苑には②の意味しか載っておりませんでした。
どう考えてもこの上に仏像は乗りそうにありません。これは②の方の雲台、Manfrotto(マンフロット)MHXPRO-3W [X-PRO3ウェイ雲台 クイックプレート付き]です。買ってしまいました。この雲台、今年の3月に発売になったばかりのモデルなのですが、一目見た時からずーっと欲しかったのです。二カ月間我慢していたのですが、カードで買えばお金はいらないからと思い、ついに買ってしまいました(でも、約一カ月後には引き落とされます。トホホ)。
勿論、現在メインで使っている三脚にも雲台は付いているし、特に困っていることはないのですが、このデザインにシビレてしまったのです。シマノのDURA-ACEリアリアディレイラーなどと通じる機能美だね。y.comに載っていた写真が素晴らしかったのがいけない。当たり前です。プロの「物撮り」が撮っているのですから。素晴らしいデザインの雲台を硬質な感じにパリッと撮って(加工して)います(その写真はこちらをクリック)。いかにも工作精度が高そうに見えます。
でも、実際にはそれ程ではありません。上の、郷秋<Gauche>が撮った写真から想像できる程度です。写真からはパン棒がやけ短いように思われたでしょうか。実はグリップを先端方向に引っ張るとグリップの中に隠れていたパイプが伸びて長くなるのですが、このパイプの加工精度が低い。ツルンとした綺麗なクロームメッキなら良いのですが、いかにも安手。グリップとの間のバックラッシュも気になります。グリップのゴムの質も今ひとつですが、価格を考えるとこんなものでしょうか。
しかし、それにしても、やっぱり、デザインが超素晴らしい。このデザインと引き換えなら他の全てウィークポイントを許すことが出来ます。デザイン以外では、水平・垂直方向ともフリクションをパン棒の締め付けだけではなく、それとは別のダイヤルで調整できるのはGoodですね。ただし、1kgとちょっと重めですからちゃちな脚ではトップヘビーとなり危険です。それと、私が使っている三脚に取り付けるためにはU1/4-U3/8の変換アダプタが必要でした。真似をされる方はこの点にご注意ください。