唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
一眼レフの終焉
12日、日本経済新聞が「ニコン、一眼レフカメラ開発から撤退 60年超の歴史に幕」と題した記事を配信。
これに対してNikon(ニコン)が「本日、一部報道機関より、当社が一眼レフカメラ開発から撤退という報道がなされましたが、憶測によるもので、当社が発表したものではありません。デジタル一眼レフカメラの生産、販売、サポートは継続しており、ご愛用のお客様には引き続きご安心してご利用頂ければと思います。」と、コメント。
ニコンのカメラの歴史を振り返れば、1959年に世界最高峰の一眼レフNikon「F」(SLR)の登場から間もなくレンジファインダーのSシリーズの製造・販売は中止、すでにデジタル方式一眼レフ(DSLR)の普及が始まっていた2004年のF6以降銀塩(フィルム)方式一眼レフの新規開発は行わず、そのF6も2020年に販売終了している。
新機軸のカメラが登場すれば、旧形式機の開発は終了し、最終型の生産および販売が細々と継続。やがて生産は終了し在庫払拭により市場から姿を消すことになる。まさに「盛者必衰の理」である。
現行機種の新規購入については今しばらく可能だろうが、これがいつまで続くかはニコン次第。Fマウントのレンズも同様。MFレンズの最終盤と同様に、売れ筋のものだけに絞られつつあと十数年は続くだろか。ボディにしろレンズにしろ、中古市場には膨大な数の在庫がありニコン本体のメンテナンスサービスが受けられるから当分の間は安心してニコンのDSLR、Fマウント機を使用することができる。
ただし、時代がDSLRからミラーレスに移っていくことは間違いのない事実なので、その覚悟だけは今からしておく必要があるだろう。
蛇足ながら、すでにFの時代となっていた1964年にレンジファインダーのS3とSPが再生産・販売されたこと、またDSLRの時代を迎えていた2000年にS3が2000台、2005年にSPが2500台再生産されたこと、2000年にニコンが持つMF SLR技術の全てを投入したSLRの完成形であるFM3Aが通常販売モデルとして発売されたことを記憶にとどめておいても良いだろう。一つの技術が終焉を迎えた時、その技術の全てを注ぎ込んだメモリアルモデルが登場するのが、ニコンの伝統でもあるのだ。
と云う訳で今日の一枚は度々ご覧いただいているので恐縮ではありますが、1959年発売のNikon F(右)とFシリーズの完成形、1968年発売のPhotomic FTn。
横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは7月11日に撮影した写真を6点掲載しております。真夏の森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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