山茶花を雀のこぼす日和かな 正岡子規
まさに今時季の花。椿によく似るが椿は春の花、山茶花は晩秋から初冬にかけての花である。
山茶花と椿の簡単な見分けは花の終わりに花弁を散らす山茶花に対して、椿は花が元よりぼとりと落ちる。首が落ちるかに見えて縁起が悪いと、古来武家の庭には植えられなかったとか。
子規の句はハラハラと花弁を散らして終える山茶花の花の生き様を良く捉えた名句であるが、果たして雀が飛び回り花弁を散らしたのか、人知れず散る花弁を雀が散らしたのだと詠んだのか。
横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは12月10日に撮影した写真を5点掲載しております。初冬、小春日となった森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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