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組み立て作業が終わりましたので塗装を行ないました。白いサーフェイサーを吹き付けておいたところへ更に白を吹き付けました。クレオスのミスターカラーの69番グランプリホワイトを使用しました。
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続いて4個のディスクタイプ転輪のゴム部分をポスカの黒で塗りました。モールドされていた穴や溝はほとんど目立たなくなりました。
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あらかじめ28番の黒鉄色で吹き付け塗装しておいたベルト式履帯を装着しました。
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車体後部上面のエンジン吸気口グリルを、28番の黒鉄色で薄目に塗りました。
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車体前部右側の機銃も、28番の黒鉄色で塗りました。
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車体左側面の前照灯のガラス部分を、8番のシルバーで塗りました。
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塗装は、以上で完了です。今回の車輌は車外装備品が全く無いため、組み立ても塗装も楽でした。
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デカールは、モデルカステンのデカールセットNo.1のものを使用しました。プラウダ高校チームの一連の車輌の必要分が全て揃っているので便利です。
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今回のT34/76に用いるデカールは、上図の二枚です。
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公式設定資料図や劇中シーンなどを参考にして貼り付けました。
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デカール貼りを終えました。
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側面観です。シンプルかつスマートな姿ですが、車体色が白ですとそれが引き立ちます。凹凸が少ないので、それによる陰影が生じないからです。
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今回の車輌は、フラッグ車以外のT34/76を再現しましたので、アンテナは基部のみとなっています。
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背面部もなんとか劇中車の状態に仕上げることが出来ました。変速機カバーの丸みも表現出来たように思います。
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正面観です。劇中車は実際の車輌よりもシンプルになっていますが、改めて見るとその感を強くします。車体前面の溶接痕、フェンダーのリブなどが無いと、こんなに印象が変わるのだな、と思いました。
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背面観です。反省点として、パネル周囲の合わせ目の隙間処理が挙げられます。実車ではこのパネル部分は開閉出来ますので、ある程度の隙間があっても良いようですが、今回のキットは元がモーターライズキットなので、車体後部に隙間がありました。それが上部パネルの合わせ目にも影響していたようですが、白く塗装すると隙間がかえって目立つことが判明しました。
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斜め上から見ました。真っ白い戦車というものを、私自身はガルパンのプラウダ高校チームの車輌で初めて見ましたが、その際の強烈なインパクトは、いまだに鮮やかなままです。
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以上で、プラウダ高校チームのT34/76が完成しました。製作日数は、2016年1月23日から1月30日までの8日間で、組み立てに約4日、塗装に1日かかりました。
今回はタミヤのキットでしたので、楽に組み立てることが出来ました。ガルパン仕様への追加工作は車体の各部の修正が主ですが、ほとんど小改造で済みます。元がモーターライズキットであるため、車体パーツの各所にはめ込み用の穴があったり、隙間が大きかったりするなどの難点がありますが、古い時期の製品にしては精度が良いので、穴や隙間をなるべく埋めて目立たなくすることが、より良い仕上げに繋がります。
また、車外装備品が無いのも特徴です。塗装も簡単にすすめられますので、全体として作り易いと思いました。今後公式キットが出されたとしても、作り易さは余り変わらないと予想されますので、初心者にはおすすめのキットです。