
ステップ8では、砲塔に砲身や各部品を組み付けます。ガルパン仕様への工作ポイントも幾つかあります。
ステップ9では、砲塔を車体にセットし、車体前面に予備履帯を取り付けますが、予備履帯は塗装後に接着する予定です。

該当範囲での工作ポイントを公式設定資料図にて確認しましょう。砲塔側面においては、内側の吊り下げフックの位置、ピストルポートの位置を修正します。また大半の手摺の位置も劇中車に合わせます。
砲塔上のキューボラの覗き窓が、キットのパーツでは30度ずれていますので、これも手直しします。

関連するパーツを切り出しました。122ミリ砲身の大きさが際立っています。

キューボラのD13の覗き窓の位置の修正から始めました。これが一番手間がかかりそうだったからです。

キットパーツの覗き窓は、0時、2時、4時、6時、8時、10時方向についています。劇中車は1時、3時、5時、7時、9時、11時の方向に向くので覗き窓のモールドと壁面とを交換するようなイメージで改造しました。1時、3時、5時、7時、9時、11時方向の壁面に薄く窓をヤスって削り込みました。
上図はヤスって削り込む直前の、鉛筆でのマーキング状態です。元の覗き窓はやや長いので、それよりは短く設定して鉛筆で線を入れ、それに従って削りました。

削りながら仮組みして出来具合をチェックし、形が出来上がったら車体に接着しました。続いて元の覗き窓に上図のように三角形のプラ板を差し込んで埋めました。

プラ板で埋めた穴の接着剤が固まったところで、プラ板のはみ出し部分を丁寧にカットし、サンドペーパーで丁寧にヤスって仕上げました。これで覗き窓の移転修正が終わりました。

内側の吊り下げフックの位置、ピストルポートの位置を修正して取り付けました。大半の手摺の位置も、劇中車の画像を見ながら一つ一つ合わせてゆきました。

反対側の完成状態です。背面部のパーツ類も同時に取り付けましたが、その要領については次回にて述べます。

122ミリ対戦車砲の砲身を取り付けました。大きく長いその姿は、存在感も抜群です。こんなのを軽々と扱って行進間射撃で平然と命中させるノンナの腕の凄さが改めて感じられます。劇場版における203高地からの退却戦にて、2輌のパーシングを道連れにしてノンナが戦列から落ちたのは、本当に痛かったですね・・・。 (続く)