ステップ2では下部部品の取り付けを行ないます。ガルパン仕様への工作が三ヶ所で加わります。いずれも簡単な作業で済みます。
ガルパン仕様への工作の一ヶ所目は、車体下部パーツの、上図のサスペンションアームの基部です。御覧のように台状に盛り上がった円形の周縁にボルトが3個付いています。このモールドを消します。
劇中車の同部分を御覧下さい。台状に盛り上がった円形の表面がフラットになっています。周縁のボルト3個が省略されています。この状態に合わせます。
ヤスリがけして、ボルトのモールドが大体消えるまで削りました。その後にセメントをベタッと塗って平滑面を作りました。セメントが乾いた後にサンドペーパーでやわらかくヤスっておきました。
この時点で本来のステップ2の組み立てに移りました。車輪類は塗装後まで付けずに保管しました。後部ホールドに付くリングC19は劇中車のパーツと異なるので不要としました。
組み上がりました。続いて劇中車のパーツと異なるので不要としたリングC19の代替品を作ります。
劇中シーンが無いので公式設定資料の画像を御覧下さい。リングがC19とは異なる円環状であることが分かります。針金または真鍮線を丸めて作ろうと思いましたが、手持ちが無くなっていて出来ませんでした。
そこで、プラパイプをスライスしたものを上図のように取り付けました。太い円環ですが、形状的にはこれで合いますので良し、でした。
ステップ3では、車体前部の牽引ホールドなどを組み付けます。ここでもリングC19は劇中車のパーツと異なるので不要としました。
組み上がりました。
御覧のように、前部のリングも後部と同じ円環状です。ただし、前部にはワイヤーが装備されて円環も上に引っ張られていますので、後部とは逆に円環を上向きにする必要があります。
そこで、後部のリングと同じくプラパイプをスライスしたものを上向きに取り付けました。プラ材であるため接着も容易でした。針金または真鍮線を丸めて円環を作る案をアッサリ諦めた理由の一つが、プラ材で作れば普通にセメントでくっつけられるから、でした。
実は、このようにして円環をプラ材で作っておく理由がもう一つあります。周知のように劇中車のワイヤーは前部の円環から側面の懸け具まで掛けられて2ヶ所で屈曲します。キットのワイヤーA2は直線状であるため、曲げ加工や切り離しての再接着などが必須となります。上図の上向きの円環に懸かるA2の金具は、いったん切り離して円環に接着するほうが組み易いと考えられるので、私の製作ではそのように作ってみる積りです。金属製のワイヤーを使うという案もありますが、費用もかかるうえに瞬間接着剤も用意しなければいけませんので、今回は全てをプラ材で再現するという方針にて頑張ってみたいと思います。
そしてこの場合、ワイヤーロープも曲げ加工をするか、切り貼りして曲げてから付け直すため、円環も含めて全てがプラ材であるほうが、接着して組み立てるのも楽になります。その手順については、ステップ9の工程にて述べます。 (続く)