銀幕大帝α

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元カノ ~憑き纏う女~

2012年02月22日 23時11分04秒 | 亜細亜ホラー
MY EX/10年/タイ/86分/ホラー/PG-12/劇場未公開
監督:ピヤポン・チューペッチ
脚本:ピヤポン・チューペッチ

出演:
シャクリット・ヤムナーム
過去出演作:『バンコック・デンジャラス』
ワニーダ・タームタナポン
ナバディー・モックハベサ
<ストーリー>
女好きの人気俳優・ケンは、妊娠した遊び相手・ミーンを捨ててしまう。やがて女優・プロイとの結婚を真剣に考え始めたケン。そんな中、彼の遊び相手だった女たちが次々と無残な死を遂げていき…。

<感想>
誰も手を出さなさそうなピンク系OVみたいなタイトルですけど、れっきとしたタイ製怨念ホラーです。

これが結構怖い。

「わ!」と驚かしてくる演出、ヒタヒタと迫ってくる威圧的な演出、不気味な怨霊の姿で凍りつかせる演出と、怨霊ホラーとしての基礎的な要素をきっちりと押さえている。

『the EYE』『心霊写真』に通じる雰囲気も醸し出しており、時折背筋を寒くさせるような恐怖感も味わえます。

犠牲者となる人物のバックショット、肩越しからのショットが頻繁に使用されているが、これが中々効果的になっている。
明かりがチカチカするタイミングを見計らって、怨霊がドンッ、ドンッ、ドン!!と画面に(犠牲者の背後に)近付いてくるシーンは身も心もブルブルしちゃいます。

特殊メイク・造形も気合が入っており、顎が外れ舌が飛び出したマネージャーが掴みかかってくる場面や、ケンに捨てられた女が自ら胎児を取り出し自殺して果てる様を克明に描いた場面なんかは、不気味さ、気持ち悪さが画面に滲み出ていて上手く作っているなと感心させられるものがあります。

あれだけ恐ろしい目に遭っておきながらも、何事も無かったかの様にまた新しい女と恋仲になり、「いい加減にしろ」と言わんばかりにマンションから突き落とされるラストも後腐れ無くて良い感じ。

シンプルなストーリーながらも、ホラー映画としてはきちんと出来上がっているので、これは結構な拾い物でしたよ。

関連作:『元カノ Death(2010)』

評価:★★★☆
12/02/22DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2012-02-22
メーカー:キュリオスコープ
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ホステル3

2012年02月22日 21時22分42秒 | 洋画ホラー
HOSTEL: PART III/11年/米/88分/ホラー/オリジナルビデオ
監督:スコット・スピーゲル
過去監督作:『フロム・ダスク・ティル・ドーン2』
製作:スコット・スピーゲル
原案:イーライ・ロス

出演:
キップ・パルデュー
過去出演作:『サブウェイNY』
ブライアン・ハリセイ
ジョン・ヘンズリー
過去出演作:『シャッター』
サラ・ハーベル
過去出演作:『バタフライ・エフェクト3/最後の選択』
<ストーリー>
独身最後のパーティーと称してラスベガスにやって来た男友達4人組。そこで出会った美女たちに連れて行かれた先は、人が人を拷問することのできる会員制クラブだった。
<感想>
男4人がバチェラー・パーティ目的でラスベガスにて羽目外し。
朝起きたら頭がガンガン痛い。
昨日は相当お酒に酔ったらしく記憶も曖昧。
そういや仲間のあいつは何処行った?

出だしはまんま『ハングオーバー!』です。

序盤では結構意表を突かれる展開が1、2度。
あんたそっち側の人間やったんかい!
とか
始まった、始まった♪違うんかい!
とか、まぁ、うん・・・軽く騙された。

今回は舞台がラスベガスって事で、前2作の様な変態人間料理人も出てきますが、それにギャンブル絡みのクラブも登場。

今回は9本の矢で死にました。
5番会員様、見事的中でございます。

みたいな感じ。

最初の顔面皮膚剥がしは、ねちゃ~と糸を引く様がグロくて宜しい。
しかしだ。
どうにも全ての拷問の仕方がぬる過ぎるし、描き方も気持ち悪さを植え付ける意味ではあっさり過ぎて物足りない。
前2作の壮絶なグロ光景を頭に描いて観てしまうと肩透かしを食らう事必至。

体中に巨大ゴキを放つ

アマゾネスが至近距離からボウガンを放つ

友達同士で殺し合いを始める

会員たちは「イェ~イ!」「ブラボー!!」「ワンダホー!!」とか叫び拍手喝采しているけれどさ、そりゃあ多額の金を賭けて遊んでいるんだもん、それ位の事でも盛り上がるでしょうよ。
でも、そんなつまんない拷問シーンで、我々DVD鑑賞者は満足出来るのか。
8割方は出来ないだろうな。
もっと膝がガクガクなるようなグロシーンを見せつけられるのかと、やっぱ期待しちゃうやん?
処がどっこい、そんなものありません。
在り来たりなグロしか御座いません。
本編一番グロかったのは、終盤の包丁で腕をバッスンバッスン切断されちゃうシーンかなぁ。
ていう位地味。
てか、直接見せない。

「ショーの続きをやろうぜ」
「や、やめろ!!」
ギュイ~ン
「ぎゃ~~~~~!!!」

肝心な部分を






恋人を加担させるという意味不明さと、大方こうなるだろうなと誰でも予想出来る事からしてオチとしても駄目過ぎる。

そもそも何故にラスベガスなんだ?
スロバキアとか、あの本当にありそうなジメッとしたお国柄の雰囲気がこのシリーズは売りだったはずなのに。
大都会にした事で現実味が無くなったし、明るさも出てきてしまって一気に安っぽいホラーになっちゃった。

関連作:
『ホステル(2005)』
『ホステル2(2007)』
『ホステル3(2011)』

評価:★★☆
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レンタル開始日:2012-02-22
メーカー:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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