銀幕大帝α

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遊星からの物体X ファーストコンタクト

2013年01月10日 21時01分44秒 | 洋画ホラー
それは、細胞の一つ一つが単独で生きている
それは、生物に同化して擬態する
それは、すでに我々の中にいる…


-感想-

仮にもしもだよ



↑ こんなんが逃げ込んだ先の扉を開けて入ってきたらどうするよ?

間違いなく小便漏らすね。
だって勝ち目ねぇもんよ。
ゾンビならなんとかなりそうやけど、こいつは無理だわ。

のし
のし
のし
・・・ぐぎゃわあああ!!

もう駄目。
叫ばれた時点でオラ泡吹いて失神です。
そしてそのまま擬態化されて仲間入り確定。

こういう恐怖は映画の中だけにして欲しいよね。

不安は無かったと云ったら嘘になる。
あの傑作『遊星からの物体X』の完全なる前日譚だからね。
カーペンター監督は関わっていない。
ロブ・ボッティンも参加していない。
果たしてそんな状況下で、あの緊張感やクリーチャーのおぞましさを再び呼び起こせてくれるのだろうか。

答えはイエス。
これがもう不安を吹き飛ばす程の大傑作に仕上がっていた!

今時の映画だけに、変身シーンはCGを駆使している。
けど、その後の造形は実写なんだわ。
この辺を上手い具合に使い分けて、今作でも思わず身震いしてしまうような正に‘物体X’な斬新で且つ気持ち悪すぎるクリーチャーを堂々と見せ付けてくれた。
前作の立役者の1人ボッティンに敬意を払ったクリーチャーの作り込み様は見事なり。

中盤以降はゾクゾクしっ放し。
ぞわぞわっと鳥肌が立つ程に変身シーンになると自分の身が固まってしまっているのが感じ取れたね。
それ位引き込まれてしまう面白さがあった。

無機物は擬態化出来ないという特徴を逆手に取って、歯の検査をするシーンがあるんだけれど、流石に前作の血液検査にあったドキドキ感は味わえなかった。
ここで口の中を見ている時に、不意打ちで何かが喉から飛び出してくるとかのビックリ演出があればもっと良かったのになぁ、なんてちょっと思ってしまったが、ドキッとさせられるのは黒人が氷漬けにされたエイリアンを眺めているシーンでおもっきりに食らわされちまったから差し引きゼロって事で許してやんよ(笑)。

ラストでは前作へと直接的に続く‘ヘリで犬を追う’シーンで締めくくり、オープニングとエンドロールでは懐かしのスコアをきちんと活用。
他にも色々と前作で謎だった部分を本作で明かしてくれているしで、『物体X』ファンとしてはニヤリものの嬉しい悲鳴だった。

この『物体X』を観てカーペンターの『物体X』を改めて見直すとまた新たな発見があって良いかもしれないよ。

主人公はチア姉ちゃん(『デス・プルーフ in グラインドハウス』)ことメアリー・エリザベス・ウィンステッド嬢。
大分大人の女優さんに成長したよね。
てか一気に老けた?
えらく顔がおばさんぽかったんだがw
でも戦うヒロイン像としては立派に確立してたから、彼女の活躍には自然と手に汗握らされるものはあったな。

前のめりで観続けてしまう位に恐ろしくて楽しい作品だった。
ボディスナッチャーホラーの新たな傑作がこうして誕生した事が素直に嬉しいよ。

評価:★★★★☆
13/01/09DVD鑑賞(新作)

にほんブログ村
レンタル開始日:2013-01-09
メーカー:ポニーキャニオン

THE THING
2011年
アメリカ
103分
SF/ホラー
PG12
劇場公開(2012/08/04)



監督:マシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr
原作:ジョン・W・キャンベル・Jr『影が行く』
出演:
メアリー・エリザベス・ウィンステッド『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』・・・ケイト
ジョエル・エドガートン『バタフライエフェクト・イン・クライモリ』・・・サム
アドウェール・アキノエ=アグバエ『ファースター 怒りの銃弾』・・・デレク

<ストーリー>
南極大陸で調査中のケイトが解き放った物体は、細胞に同化し突如人間から変形して襲い掛かる宇宙からの生命体だった。それはやがて人間を疑心暗鬼に陥れ…。


オフィシャル・サイト(日本語)
オフィシャル・サイト(英語)

関連作:
『遊星よりの物体X(1951)』(同一原作)
『遊星からの物体X(1982)』(同一原作)
『遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011)』(同一原作)
コメント (10)
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リヴィッド

2013年01月10日 00時34分41秒 | 洋画ホラー
哀しみの人形少女、目覚める――

-感想-

ホラー秘宝は今回もユニークな作品を選出してきましたねぇ。
オープニングの音楽がおどろおどろしくて、さぁ今から怪奇映画が始まるぞってな想いを抱かさせてくれて好きだな。

雰囲気はすっごく良くて、舞台となる屋敷そのものからして怖さ的な空気が重く漂っていてじわじわと何かに追い詰められる様な息苦しい気持ちにはさせられます。

ただ難点なのが画面が暗闇に包まれているので、明るい部屋で観るとかなり観辛い。
その事により恐怖感も薄れてしまう。
真っ暗にして観てこその作品かも。

それと部分的な描写の意味が解り難い。
これ、どういう意味?ってのがしょっちゅう出てきて困ったもんだ。

2回目は毎度お馴染みのホラー秘宝と云えば‘バタリアンズによるオーディオコメンタリー’を聴きながら鑑賞したのだが、彼らですら“意味が良く解らんねぇ”を連発していた(笑)。
相変わらず解説そっちのけで脱線気味の話をくっちゃべっているバタリアンズの面々(これはこれで聴いていて面白いよ)だが、1つ参考になる事柄がありました。
どうやらこれ、あのダリオ・アルジェント監督の傑作ホラー『サスペリア』の勝手な続編というかオマージュ的な作品らしい。
言われてみると成る程感は有り。
『サスペリア』での生き残りの魔女が他の地でバレエ学校を開いて、そこでおぞましい出来事が起きているという裏のあらすじがあるそうだ。

まぁそう言う事で、意味不明な場面が多々出てくるものの、グロテスクな描写(顎引き裂きバッカァは強烈)や神秘的な描写(少女が宙に浮くなど)が巧みにクロスされていて、恐ろしいけれど美しい作品に仕上がっています。

しかし果たしてどれ位の人が作品全部を理解出来る事やら。
理解出来たら出来たでもっと評価は上がるんだろうな。

作風そのものは決して嫌いじゃないけれど、十分にすっきりしないままで観終わっちゃった事が残念ではありました。

ガスマスクを装着した半ミイラ状の婆さんが襲い掛かってくるシーン、人形状態の少女がカクカクッと動き出すシーンなんかは結構怖いよ。
うん、解り辛い内容だけどおとぎ話風な幻想世界に不思議と飲まれて面白さは感じさせる怪奇映画やね。

ジャンルは当然ホラーだけど、細かく部類させるとヴァンパイアホラーになるんかな?
一風変わったホラー作品を観てみたい方は是非。

今作の美女図鑑

主人公リュシー役のクロエ・クルーさん。
止せばいいのにボーイフレンドにそそのかされて財産目的で屋敷に侵入するも、恐怖の一夜を体験する事になる。
ラストは魂を入れ替えさせられてとんでもない姿に。
お顔はとってもキュートで、体は肉付が良く、日本人が好みそうな女優さん。

評価:★★★
13/01/09DVD鑑賞(新作)

にほんブログ村
レンタル開始日:2013-01-09
メーカー:キングレコード

LIVIDE
2011年
フランス
92分
ホラー
劇場公開(2012/09/08)



監督:
ジュリアン・モーリー『屋敷女』
アレクサンドル・バスティロ『屋敷女』
脚本:
ジュリアン・モーリー
アレクサンドル・バスティロ
出演:
クロエ・クルー・・・リュシー
フェリックス・モアティ・・・ウィリアム(ウィル)
マリ=クロード・ピエトラガラ・・・デボラ・ジェセル
カトリーヌ・ジャコブ・・・ミセス・ウィルソン
クロエ・マルク・・・アナ
ジェレミー・カポーヌ・・・ベン
ベアトリス・ダル『屋敷女』・・・リュシーの母

<ストーリー>
介護ヘルパーのリュシーは昏睡状態の老婦人・ジェセルの屋敷に財宝があると聞き、ボーイフレンドたちと共に忍び込む。だが、死んだはずの老婦人の娘・アナが現れ、惨劇の幕が開く。


オフィシャル・サイト(日本語)
コメント (10)
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