表通りの裏通り

~珈琲とロックと道楽の日々~
ブルース・スプリングスティーンとスティーブ・マックィーンと渥美清さんが人生の師匠です。

9.11

2017-09-11 18:52:19 | 独り言


巷では「震災から6年半」と言われています。被災地である宮城に住む以上、それは避けてはいけない話題でもあるし、決して忘れてはならないとは思います。

しかしそれ以上に僕が9月11日に思うのは、今から16年前のあの大惨事です。それまで何度か近くを訪れて(中に入ったことはなかったけど)いたニューヨークのワールドトレードセンタービル崩壊という、未だに信じられない衝撃的な出来事です。

去年ブルースに会いにニューヨークに行った理由の一つは、同時にこの地を是非この目で確かめたかったからです。通称"グランド・ゼロ"の前で手を合わせて、この惨事に巻き込まれた方々の為に祈りたかったんです。

ご存じの通り1月の訪問の際は記録的大雪に阻まれて(2016年1月23日のブログ参照)、グランド・ゼロの10メートル手前までしか行けませんでした。


雪原に囲まれたグランド・ゼロ。

雪原の向こうのワン・ワールド・ビル。

雪に埋もれる記念碑。

コンサートが観れなかったのも悔しかったけど、ここに行けなかった(目前まで行けたのに)のも相当悔しかったです。

そして伝説の3月のリベンジ・ツアー(2016年3月28日のブログ参照)。ようやく辿りつけた念願のグランド・ゼロに言葉が出ませんでした。
上手く言えないけど様々な"気"(決して怨念とかではなかった)がグランド・ゼロを囲んでいて、重苦しい雰囲気と、未だに絶えることのない祈りを捧げる人々。殆どの(多分)アメリカ人は涙を流していました。

観光地化されて観光客もいっぱいいるのに重く淀んだ空気。この状況にはただただ圧倒されました。一見綺麗に整備され、周りも近代的なビルに囲まれた一角なのに全くワクワクした感じがしません。直接何も被害を被っていない日本人は疎外感を味わうかも知れません。


この中は水の流れるモニュメントになっています。中の写真は悲しくて撮れませんでした。

多分、故人の知り合いが手向けていったお花。

あの事件の良し悪しはともかく、たまたまあのビルに居合わせた何の罪もない、名もないごく普通の人々が大勢亡くなったのは事実です。そしてその人々を救うために崩落寸前のビルに果敢に飛び込んだ、彼らも名もないニューヨーク市警、湾岸警察、消防の方々は(僕とは何の関係もないけど)英雄です。
その彼らを題材にした映画、ニコラス・ケイジ主演の『ワールド・トレード・センター』も、ここを訪れた後に観たら涙が止まりませんでした。

時間の都合でワン・ワールド隣の博物館には行けませんでしたが、次回は是非じっくり見て来ようと思います。


NYPDとFDNYのピンズ。

9/11メモリアル(白)と合言葉Person to Personの腕輪。

NYPD、FDNY、PAPDトリプル・ネームのワッペンとステッカー(下)


安らかに...