表通りの裏通り

~珈琲とロックと道楽の日々~
ブルース・スプリングスティーンとスティーブ・マックィーンと渥美清さんが人生の師匠です。

『フォールガイ』

2024-08-31 21:48:00 | 映画

半年ほど前に劇場で観た予告編では、ボン・ジョヴィの「イッツ・マイ・ライフ」がキレの良い映像とリンクした感じで流れていました。

そして公開直前のライアンのコメント付き予告では、ジャーニーの「お気に召すまま」が流れていました。

監督が前作『ブレット・トレイン』(この映画のノリ大好き)でその世代のゴキゲンなロック、ポップスをふんだんに聴かせてくれたデヴィッド・リーチ。

主人公が映画のスタント・マン。古くはバート・レイノルズの『グレート・スタントマン』や、ピーター・オトゥールの『スタントマン』、新しいところでタランティーノ作品、ブラッド・ピッドが悲願のオスカーを獲った『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』まで、”スタント・マン映画に外れなし!”

これはどう転んでも期待しちゃうじゃないですか!!

映画『フォールガイ』本予告(ライアン・ゴズリング スペシャルコメント付)<8月16日(金)全国公開!>

ネタバレします。

ボン・ジョヴィもジャーニーも一切出てきません。予告編にダマされました。ヒドくないですか?

 

でもさすがリーチ監督。2時間ちょいの上映時間(エンドクレジットまで)中だるみもなく一気に見せてくれます。一言で言えば面白いです。

このリーチ監督『ブレット・トレイン』がそうだったように、ニセモノっぽい設定なのに映像が超リアルな映像を作るのが上手ですね。観ているこっち側も初めっから”どうせ作りものだから”という気持ちで対峙できるのでラクチンです。

もちろん主演のライアン”ラ・ラ・ランド”ゴズリングと、『オッペンハイマー』での好演も記憶に新しいエミリー”クアイエット・プレイス”ブラントの息の合った軽妙なやり取りが楽しめる演技も良かったですよ。

僕はマーベル系が苦手なので初めまして!だったダン・タッカー役のウィンストン・デュークがもうけ役。細かく注ぎ込んでくる、映画マニアをニヤつかせるセリフの数々は感涙ものです。大きな身体で主役の二人を食いそうなくらいの存在感を放っていました。

今回はあえて吹き替え版(まだ公開二週目なのに上映回数が激減してたせいもあるけど)で観たんですが、ライアンとエミリーの声を演じたおなじみ内田夕夜さんと園崎未恵さんが最高です。デュークの声をあてた木村”ジャイアン”昴くんもピッタリ!

最近の吹き替え版はホントに完成度が高いですね。ライアン=内田さんのように「この役者さんにはこの声優さん」という、昔の「〇〇洋画劇場」全盛期のような”専属”の声優さんが増えてきていて、違った楽しみ方があるのも嬉しいですね。

 

結論。

多分あまりロングラン上映はないでしょう。この作品は劇場の大スクリーンで、何も考えずに観るに限ります。

リーチ作品が好きな方、ライアンやエミリーのファンの方、終わっちゃう前に是非劇場でご覧ください!

 


宮城のゴールド・セプテンバー・キャンペーン

2024-08-31 10:35:51 | 小児がん支援

9月は世界小児がん啓発月間です。グローバル・ゴールド・セプテンバー・キャンペーン(以下GGSC)。

日本のGGSCは2021年に始まって今年で4回目。全国各地で各種イベントやゴールド・ライトアップが実施されているんです。

しかし!

ここ宮城では、元々小児がんに対する知名度が低く、GGSCのイベント自体も殆ど開催されないままでした。

そこで「拠点病院のある(一応)宮城県がこれじゃダメだ!」と、今年は早々から日本小児がんグループ(以下JCCG)のメンバーである宮城こども病院と東北大学病院の小児科の先生方、小児がん支援団体(アンドブライツさん、がんの子どもを守る会宮城支部)、病気の子どもたちを支援する団体(宮城こどもホスピスプロジェクトさん)がタッグを組んで「私たちに何ができるのか?」と議論(作戦会議)を重ねてきました。

昨年までは地元放送局仙台放送さんのテレビ塔(通称”仙台スカイキャンドル”)の一部をゴールドに変えて頂き、一定期間点灯するだけでした。

でも!今年の宮城は違います!

まず仙台のアイコン、仙台城址より市内を見守っている伊達政宗公騎馬像をゴールドに染めあげるライトアップ(9/5~11日)が行われます。

JCCGのYouTubeチャンネルでライブ配信される9日(月)のメインイベント『あったらいいなこんなサポート』の中で、全国のライトアップ会場を結ぶ中継があり、政宗騎馬像の様子が紹介される予定です。

他にも東北大学病院と県立こども病院(ともに9/1~30)、宮城大学大和キャンパス(9/5~30)、宮城こどもホスピスプロジェクトさんが運営する「川平のおうち」(9/5~11)、TBCハウジングステーション仙台駅東口さんがライトアップキャンペーンを応援してくれます。

これと併せて東北大学病院では、ホスピタルモール(あの外来と病棟を繋ぐ長い廊下)において、ゴールドリボンツリーを飾って(9/3~13)病気の子どもたちとそのご家族を応援してくれます。

そして9月7日(土)、アンドブライツさんがアクアイグニス仙台を会場に

キャンドル スカイランタンナイト (notion.site)

を開催します。

このように少しずつではありますが、宮城の小児がん支援の輪は当事者家族だけでなく、様々な方面へ浸透しつつあります。

ゴールドリボンツリーの展示は、ローリエ薬局さんをはじめ多くの場所(もちろん裏通りでも)で行われる予定です。

 

このGGSCとリンクしたイベントではありませんが、ちょどこの期間中にとても興味深いイベントが仙台で開催されます。

聖路加国際病院の細谷亮太先生をお招きして、表題の「病気の子どもたちとその家族を社会で守る」ためにはどうしたら良いのか?を掘り下げていきます。細谷先生がどのようなお話をされるのか、今から楽しみでなりません。

さらに会場ロビーでは、国際小児がんデーの期間に宮城県庁で展示した子どもたちの絵画パネル展と、ゴールドリボンツリーを飾って病気の子どもたちを応援します。

この市民公開講演会の主催はNPO法人さい帯血バンクサポート宮城さん。まだ多少お席に余裕があるようです。ご興味のある方がいらっしゃいましたら、是非お越しください。細谷先生のご講演を仙台で拝聴できるまたとない機会です。

チラシのQRコードより事前申し込みをお願い致します。

 

という感じで、9月(特に前半)は突っ走ります。

「子どもにもがんがある」ことを知ってくださいね。