永遠の0を批判する井筒&宮崎監督

井筒監督が現在公開中の“永遠の0”を批判してる。
「見たことを記憶から消したくなる映画」って言ったらしい。
この人は多分原作を読んで無いのか、他の監督の映画はまともに観ないのかよくわからんが、
この永遠の0のどこが戦争美化作品なんだ？
作者の百田尚樹さんも反論してる。
「なら、そのまま記憶をゼロにして、何も喋るなよ」って。

この人はとにかく特攻隊を描いた映画が嫌いなんだろうか。
前にも石原慎太郎氏がプロデュースした映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」も戦争の美化映画って批判してた。
この時も主演の窪塚洋介君から「観る前に言うやつはアホ」とか
新城卓監督からは「映画を観てから評論して。それがルール」って反論されてた。

だいたい、井筒さんは映画監督なんだから、「なんだこのつまらない映画は」とか「戦争をこんな描き方はおかしい」って言うんなら、
自身がメガホンとって「どやっこれが太平洋戦争の真実や」って作品撮ったらいいだけやのにね。
ここ最近まともな作品撮ってないし、無理か。

ろくに内容の無いアニメ大作ばかり作って、最近ようやく引退決意した宮崎駿までこの映画を批判してる。
あんたは黙っとけって本気で思う。
あんたの「風たちぬ」だって観ようによっては戦争美化映画だろ？
お国の為に特攻をしなければならなかった兵士と、零戦を作ってそれが戦争に利用された人の話は
反対側の立場から見たあの戦争の真実って事で共通じゃないの？
せっかくの引退作品が泣いてるぞ。

映画でも本でも、見る人、読んだ人の主観にだいぶ左右されると思う。
日本は大東亜戦争でアジアの国にひどい事をした、って思ってる人は、それを描いた作品は賛美するし、
日本は戦争に無理矢理引きずり込まれたってって思ってる人は、それが描かれた作品を評価する。
どちらにしても、反対側の作品は批判する。

永遠の0は現在発行部数376万部、
あの人気漫画ワンピースより売れた、本の売上げ歴代TOPの作品だ。
って事は読んだ376万人はそれぞれ解釈も違うだろうし、376万とおりの作品の捉え方があるはずだ。
しかも今回の永遠の0は、書いた作者の百田氏が「美化で書いてない」って反論してるんだから美化じゃないだろう？
っていうかそれは読んだ人、映画見た人がそれぞれ解釈すればいい事で、
有名な映画監督が同業者の作品をけなしたり、批判するのはちょっと違うと思うな。