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バーボングラス片手のロックな毎日

小林カツ代さん訃報

2014-01-29 01:39:12 | FOOD&DRINK
料理のレシピってすごいな。
音楽で言えば楽譜のようなもんだ。
このレシピさえ有れば、中世の料理だって、宮殿料理だって、郷土料理だって再現できる。
フランス料理も日本料理も中華料理も。

だけど、きっちりレシピ通り作ったからって美味しいとは限らない。
火加減も有りゃ、材料素材も有るし、調味料にも左右される。
でも、いいのよ。
スーパーなんかで売ってる●●の素とか●●のソースとかかけてばかりじゃなく、
自分の感覚で全部作ってみたら、それはそれで美味しいのよ。

小さじ何杯とか、何グラムなんて気にしちゃいけない。
塩辛いのが好きな人は多く入れりゃいいし、あっさりした味が好きな人は控えめに入れりゃいい。
レシピにも適宜とか、少量とか、分量外って記載もある。

要は色々作ってみて自分の味を作ってたらいい。
本来家庭の味って、親やおばあちゃんから伝承されるのがいいんだけど、核家族な今の時代はそれも難しい。
しかも親やおばあちゃんの世代には簡単に手に入れれなかった素材が今は手に入る。
全国の鮮魚や地方野菜なんかが、今じゃ当たり前に手に入る。
ブロッコリーやチンゲンサイ等、昔は一般的じゃなかった無かった素材も普通にスーパーにならんでる。

担々麺、チャンチャン焼き、ショッツル鍋、チゲも素材は手に入る。
とはいえ、全く作った事がない料理は、材料や調味料さえわからない。
そんな時に活躍するのがレシピだ。
本屋にいけばどれを勝手いいか悩んでしまう程レシピ本はたくさん出てる。
ネットでcookpadなんかを見てもいい。

和洋中どんな料理も家庭で作れる時代。
そのレシピを多数発表してきた料理研究家の小林カツ代さんが先日お亡くなりになられた。
ご本人は亡くなってもレシピは残る。
モーツアルトの楽譜のように、レシピさえ有れば再現され残っていく。
これはすごい事だな。