GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

ラーメン屋さんの名前

2014-03-02 19:30:58 | FOOD&DRINK
店名がなんか嫌で、今まで素通りしてたラーメン屋。
実名出して申し訳ないが、『あした天気になぁれ』って店名。
スナックやラブホテルによくある受け狙いの意味不明ネーミングに近い。
命名には深い物語や意味があるのかもしれないが、
あいだみつをの文みたいで説教ポイところが感じられて敬遠。

ラーメン屋なら、『何々亭』とか『何々ラーメン」ってのでいいよ。
『蓬莱』とか『聚楽』とかシンプルなのは、いかにも中華料理を修業してきました!
独立する際はラーメン一本に絞ったよ!って雰囲気を醸し出してる。
こういった名前のラーメン店は醤油味が似合うし、餃子や焼き飯も美味そうだ。

ストレートな店名もうまそうに感じる。
『つけ麺処 風来坊』とか『トンコツのぶちゃん』とかね。
どのラーメンが一推しなのかがわかりやすくていい。

話を戻すが、いつも素通りしてたこの『あした・・』今日は店先に看板が出てた。
【しじみラーメン 680円】
これはなんか旨そうだぞ。
滋賀県や島根県なら定番メニューになりそうだ。さぁ一度チャレンジだ。

店内に入ってすぐに脳内で赤信号が点滅した。
メニュー見たらラーメンは醤油、味噌、塩、トンコツ、担々麺と全種類ある。
これじゃあ少なくとも寸胴は4つは無いといけないはずだが、一つしか見えない。
タレだけで味を変えるのか?業務用スープがどこかにあるのかな?
店員が一人で切り盛りしてるこの店で、さらにシンプルでごまかしのきかない、しじみラーメン迄作れるのか?

メニューはそれだけじゃない。サイドメニューも豊富。
いや、メインメニューになる麻婆豆腐や唐揚げまでもがある。
一人で全部作れるのか?いや、まかなえるのか?コストは大丈夫か?

カウンターの上には、ハウステーブルコショー、定番の赤い蓋の食卓塩、S&Bの辣油・・・。
酢や醤油まで置いてある。なのに最近のラーメン屋の定番ティッシュはどこにもない。
壁にはキリン、サントリー等の酒造メーカーのポスターが。
どこか商店街の中華料理屋さんをイメージしてくれればわかる。

出てきたラーメンは写真のもの。
シジミと魚介類で出しを取ったスープを期待したが、スープはほぼ塩ラーメン。
香りはシジミの香りがしているが、永谷園のシジミの味噌汁と同じ匂いだな。
蜆はヤマトシジミでも瀬田蜆でも真蜆でもなく、まぎれもなく大陸蜆。
味にまとまりがなく、カウンターの上にある塩や醤油、胡椒に辣油を
どう混ぜたら美味しくなるのかって考えてたら、麺食い終わってた。
麺少な!
食べ歩きが趣味の大食いラーメンフリークなら5口で終わりだな。
チャーシューも邪魔。蜆ラーメンに何故チャーシュー?いるか?

この蜆ラーメンはなんかの雑誌やTVで取り上げられたって事が看板に書いてあった気がするが、
悪い、これはラーメンじゃない。蜆の吸い物に麺を入れただけのもんだ。

冷凍蜆を水から沸騰させて戻して、ヒガシマルのラーメンスープをちょっとだけ入れて、
醤油ちょっとと麺を入れたらこれと同じ味。
家庭でも作れそうだ。
このスープのままでいくなら“にゅうめん”入れた方が美味しいんじゃないか?
白髪ネギや生姜をトッピングすれば、かなり纏まりそうだが・・・。
それか煮干しかなんかで魚介系スープ作ってWスープにするとか、
味噌味にすればどうだ、ってなんで客の俺が考えてるんだ。

でも、酒を飲んだ後のシメに食べるのなら、体には良さそうだ。
でもそれならもっと塩味濃くしないとね。
多分このスープだと酔っぱらいの麻痺した舌には白湯と間違えるぞ。
余計なお世話だな。