GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

増え続けるなんとか女子

2015-06-13 17:14:30 | Talk is Cheap
最近巷ではびこる●●女子とか、○○ガール。
もっと短く「○子」とか「●ジョ」ってのもある。
誰がネーミングを付けたのか、誰がそう呼びはじめたのか、そもそもそのジャンルの人たちはそう呼ばれたいのかわからないが、とにかく町中やメディアに溢れてる。
山を愛する「山ガール」、歴史好きな「歴女」、鉄道ヲタの「鉄子」、これらはもはや市民権を得てるといってもいいだろう。数も多いしね。だけど、焼き肉が好きなだけで「焼肉女子」、立ち飲み屋で飲める(に入れる)女だから「立ち飲み女子」、東京新橋のあたりで飲んでる女は「新橋女子」と呼ぶらしい。なんでもかんでも「女」とか「女子」とかネーミングすりゃいいってもんじゃないだろうよ。
そこに商売の付け入る隙があるからか?雑誌のサブタイトルなんかでもよく見る。「家呑みジョシ必見のワイン30選」とか、「この夏、旅女が行きたいリゾート地は?」とか。

最近では「カープ女子」なんてのもいる。なんじゃそりゃ?ただの広島カープ好きの女の子(おばさんも含む)の事をわざわざカープ女子とは。阪神ファンの女を「虎女」なんて言わないし(これじゃぁ大酒飲みの女みたいだし、大阪の野球好きの女は殆ど阪神ファンだし)、ジャイアンツファンの女を(巨人女)なんて呼んでら大変。暴動が起きそうだ。

女子会までは許そう。今じゃおば樣方でさえおこがましくも「今日は女子会なの」って平気で言う。女子の定義がどこからどこまでの世代の事かわからないが、まぁ女性ばっかりの飲み会ねって通じるし。
「防災ガール」「相撲女子」「ラーメン女子」「釣りガール」までは許そう。字で何となくわかる。
「ブツジョ」?すぐ殴る女かと思ったら仏像大好き女だった。(ちなみにブッダガールとも呼ばれてるらしい)
「リケジョ」?これも最初わからんかった。料理研究女子かと思ったよ。理系女子なのね。
バブル時に「イタめしが食べたい」はイタリア料理とわかったが、他の女に「ソバめし」と言われ、ソバ?ソビエト=ロシア?、チェコスロバキア?どこの料理だ?と思ったら神戸のソバメシの事だった。ちなみにその後「トルコライス」って言われてまた悩むんだが・・・。新語はついて行くのが大変。

男前の男の子をイケメン、子育てする男をイクメンとか呼んでるくせに、スチュワーデスの事は「客室乗務員と呼べ」とか看護婦を「看護士と呼べ」ってすぐ「女性蔑視だ」って騒いで訂正させる女性の地位向上団体(こんなのがあるかどうかは知らないが)や、「男女差別をなくそう」「男女平等の雇用を」「女性蔑視に断固反対!」ってなにかと騒ぐ人たちは、この「●●女」は何故許すんだろうか?
基本的に「なんとか女子」とか「なんとかガール」って言われるのは、元々男が圧倒的多数いる趣味などの世界に、女の子も参入して来ただけの事でしょ。
だったら、あえて「山ガール」なんて呼ばずに「山好き」でいいし、男女平等って言うならどちらも「歴史マニア」、「鉄道ヲタ」「アングラー(釣り人」」でいいやん。それとも女子はそう呼ばれたくないから自分で「私は歴女」とか言ってるのか?なら逆に聞くがもし「カープ男子」ってカープファンの男を世間が呼びはじめたら、気持ち悪くないか?

●●女子、○○ガール、それこそ女性だけを特別扱いした女性蔑視の言葉ではないのだろうか。

機能性表示食品制度って何だ

2015-06-13 02:32:28 | FOOD&DRINK
食品にいちいち基準をつける必要があるのか?
「健康な食事マーク」って訳の分からないマークの4月からの導入が、先送りされてホッとしてたら、知らない間に「機能性表示食品制度」てのが導入されていた。
科学的根拠を消費者庁に提出すれば、国の審査なしに「目にいい」「骨の健康を保つ」など表示ができるらしい。

って、ちょっと待てよ。
科学的根拠とやらと昔から伝えられてる風説は一致するのか?

昆布やワカメは髪にいい。
牛乳を飲むと身長が伸びる。
肝を食べると老化防止になる。
ウナギを食べると精がつく。
梅干しは健康にいい。
他にも「初物を食べると75日長生きできる」とかもはや迷信みたいな物まで含めると、食べ物にまつわる風説は数多く存在する。

ビタミンとミネラルの機能に限った「栄養機能食品」とか、「トクホ」ってのはまだわかる。だけど、たとえ成分の有効性がわかっていてもパッケージなどに記載することができなかったからって、いちいち基準を新たに作って表示できるようにしてどうする。
化学調味料と保存料、その他添加物だらけのものでも、食品のある成分が「何々に効く」とかなら表示できるってこった。パッケージ商品に表示できるってことはそう言う事だ。野菜や魚そのものにはいちいち表示できないからな。
例えば「タコにはタウリンって成分が多分に含まれていて、このタウリンって奴はこれこれこう言う働きをするから結果的に疲労回復に効く」ってのを立証すれば、タコに「疲労回復に効くよ」って表示ができるってことだが、タコの切り身のパックにいちいち「これは疲労回復に効く食べ物です」って表示するのか?。それなら、たこ焼きにも表示できるってことだな。冷凍パックの電子レンジたこ焼きにも書けるってことだ。

馬鹿か。なんでこんな事を国がいちいち許可したり管理しなくてはいけないんだ?そんなに暇なのか消費者庁。

以前、某局の朝の報道番組で「ココアが体にいい」ってやったら、ココアが売り切れ、蜂蜜がとかバナナがってやるたびにその商品が売り切れてた事がある。消費者は科学的根拠があるかどうかなんてどうでもいいのよ。
おばあちゃんの知恵袋じゃないけど、科学的な立証なんか知らなくても今まで体にいいとか、風邪に効くとかって食べ物はいっぱいあるじゃないか。それをいちいち科学的根拠をちゃんと提出しないと表示できないってのは、食文化の破壊とも言える暴挙とさえ思う。

これは逆を言えば立証できない物は表示できないってことだな。

風邪には生姜湯だよとか、梅干し焼いてお茶に入れるといいよとか、卵酒だよってのをいちいち科学的根拠で明記しろと?
目が悪い時は目玉を、肝臓が弱ってればレバーを、同じ箇所の物を食えば効くってのは多分科学的根拠は無いだろう。
夏バテの時は長い物(鰻、太刀魚、鱧、穴子など)を食べたらいいとか、秋なすは嫁に食わすなとかはどうなんだ?山芋とかオクラとかネバネバした物は精がつくってのも科学的根拠あるのか?二日酔いにはシジミってのはどうだ。
おせち料理の数の子は子宝が恵まれるとか、レンコンは先行きが見通せるとか、エビは長寿、昆布は喜ぶなんてのは一切駄目だね。大晦日の年越しそばも、ひな祭りの蛤も、冬至のゆず風呂も科学的根拠が立証でき無いから、今後はただ単なる風習に成り下がるな。

消費者庁とか厚生労働省とか農林水産庁、その他省庁の馬鹿どもに告ぐ。
健康な食べものってのは、農薬を使わずちゃんと育てた野菜、汚染されてない海で取れた魚、のびのびと環境で育てた牛や豚や鶏、それらを旬のときに美味しくいただく。ただそれだけの事だ。
農薬まみれの野菜やどこで採れたかわからない原材料、多量の添加物や保存料にまみれた加工食品に「機能性表示食品」って表示して、偽の健康を売るなら、今後日本の食文化はどんどん衰退して行くだろう。それをお前たちは推進してる事を理解しろ。

「和食が世界遺産に登録された」って喜んで、クールジャパンとか言って盛り上げようとしても、所詮この程度。
役人どもはろくなもの食って無いんだね。コンビニ弁当とインスタントものばかりか?ちょっと健康に気を使ってヨーグルトとかトクホのお茶も買ったりしてるんだろうけど、そんな事するよりは、ちゃんとした物食べてみろよ。どんなサプリメントより体にいいぞ。