エスカレーター。
階段より楽に上れたり降りれたりする便利な設備。
そのまま立ち止まって乗ってもいいが、せっかちな大阪人はこのエスカレーターを歩いて更に早く上を目指す。いろんな都市に行くとエスカレーターに乗った途端みんな歩かないからびっくりする。まぁ本来は歩くのが嫌だから乗る物だものね。ヨドバシカメラ梅田店ができた時、人で大混雑してる中、「エスカレーターを歩かないでください」って声を枯らして叫んでたが、それは無茶という物だ。東京人ならおとなしく手すりにつかまってくれるかもしれないが、大阪人にそれは通じない。(結局このアナウンスは3日目以降は流れなかった)
少し前の話になるが、モノレールを降り大阪空港へ向かう連絡通路で、前に上品そうな母親と女の子が歩いてた。右に降りればJAL、左に降りればANAだ。そのエスカレーターで母親が女の子に伝えた台詞にビックリ!
「●●ちゃん、大阪とロンドンは右に立つのよ」
何だこのセレブ感の漂う台詞は!?。確かに大阪人は右に立ち、歩く人は左を歩く。
これが
「東京では左に立つけど、大阪では右よ」
ならそれほど驚かなかっただろう。しかしロンドンだよ、ロンドン。イギリスにこの親子は住んでたのか?それとも旅行で頻繁に行くのか?
関係ない人のさりげない言葉なんだが、なんか「負けた感」を感じてしまった。悔しいからそれ以来、東京や名古屋、福岡等日本各地の人を大阪案内するときは、必ずこの台詞を使わせてもらってる。
「あっ、大阪とロンドンでは右に立ちますねん」って。
ちなみに名古屋にはおそらく世界で最短のエスカレーターがある。たしか7段くらいしかなかったような気がする。それを更に立ち止まって乗り、歩いてない名古屋人にも「負けた感」を感じたな。実際にこのエスカレーターがある場所は名古屋人に知り合いがいたら、是非聞いて行ってみてくれ。
さて、そのエスカレーター。
今日の読売新聞にあらら、又こんなくだらない事に国が規定や規制を入れるのね、ってニュースが流れてた。
2009年の汐留で起きたエスカレーター事故を受け、消費者庁、消費者安全調査委員会は「転落防止板の設置等が必要だとする最終報告所をまとめたらしい。それがこれ。
どこまでも優しい日本。横断歩道や踏切はどんどん厳重に安全管理されていってるし、電車が到着するまではホームから線路に落ちないようにゲートができてたりする。
アメリカのナイアガラの滝を目の前で見学できる崖には柵さえ無い。勿論道幅は狭い。誰かがちょっと押したら下に墜落してしまうだろうし、歩きスマホなんか間違いなく滑落するだろう。
アメリカらしい。自分の身は自分で守れ、それができないならこんな危険なとこ来るなってお国柄ね。
日本ではすぐ、「国が」「行政が」「企業が」って騒ぐ奴が増えてきた。本来、どんだけ法を整備したり安全器具を設置したところで完全な安全対策ってできないんだから、個人一人一人がそれ以降の危機管理はしなければイケナイんだけどね。そのうち公園のブランコやシーソー、滑り台も危険だ!事故が起こる可能性があるって無くなってしまうんじゃないか?
なにげなしに聞いていたエスカレーターでのアナウンス。仕事帰りに駅でちょっと注意深く聞いてみたら、まぁご親切にいろいろな事をアナウンスしてくれてる。
「エスカレーターにお乗りの際は手すりを持って黄色い線の内側にお立ちください」
「危険ですからエスカレーターで歩いたり走ったりしないでください」
「小さなお子様をお連れのお客様は手をつないでエスカレーターの中央にお乗りください」
「雨の日は大変滑りやすくなっております。お足下にご注意ください」
「身を乗り出したりすると大変危険です。おやめください。」
「ベビーカーはたたんでご利用ください」
「エスカレーターの降り口付近では立ち止まらないでください」
「マフラーや一部サンダル等は降り口で巻き込まれる恐れがありますのでご注意ください」
まだ他にもあったが、俺の記憶力ではこれくらいが限界。エスカレーターでの危険行為を避ける為のアナウンスがローテーション&エンドレスで流れてる。全部聞こうと思ったら、エスカレーターを何回上り下りしなくてはイケナイのかわからない。
ここまでアナウンスしててもまだ更に安全板とか必要なのか?
そういや以前、東京新橋でモノレールに乗り換えようとエスカレーター上ってたら、上からじじいが落ちてきた事があった。どうやら貧血か立ちくらみかわからないが、じじいといっても体重70kgくらいある恰幅のあるじじい。それが上から転がり落ちてきた。必死に受け止め、支える体重50弱の俺。のけぞりながら支えるのはどんだけ大変か。このままでは上にたどり着く前に、俺が力つき手を離すかもしれない。そうしたらこのじじいは血まみれで死んじゃうかも?蒲田行進曲の階段落ちじゃないんだからなんて、非常時なのにのんきに思いながら、同乗してた後輩に「下に降りて停止ボタン押してくれ!」って言った。逆行して駆け下りてったそいつは、エスカレーターの停止ボタンがどこにあるのか知らなかったみたい。結局俺の腕と体力と気力の限界がくる前になんとかエスカレーターはてっぺんにたどり着く。何度もお礼を言う連れ添いのおばあちゃん。朦朧としてるじじい。問う女房の貧血みたいだとおばあさんは言う。「このじじいが資産家で、後にあのエスカレーターで助けてくれた男に資産の半分をやる。探し出せ」ってな事にならないかな?って妄想しながらその場を去ったのは覚えてる。
勿論このあと俺の腕と腰は全く役に立たなかった。
しかし、その後更に恐怖が。
その日のうちに新幹線で大阪に戻った俺は、事務所でちょっとだけ仕事をした。そして家に帰ろうと今度は阪急電車の梅田駅に着いてエスカレーターに乗った。大阪人なら知ってると思うが、阪急梅田駅の先頭側のエスカレーターは3階の改札口まで一気に行くから長い。
またじじいが落ちてきたら嫌だななんておもいつつ、ふっと見上げるとそこには相撲取りが3人も。大阪場所のせいか・・・。
こいつらが落ちてきたら、まず無理だ。ぺしゃんこになってしまう。下手したら死んでしまう。いざとなったら隣のエスカレーターに飛び移ろうって身構えたよ。
エスカレーターは危険がいっぱい。皆さん気をつけて。
階段より楽に上れたり降りれたりする便利な設備。
そのまま立ち止まって乗ってもいいが、せっかちな大阪人はこのエスカレーターを歩いて更に早く上を目指す。いろんな都市に行くとエスカレーターに乗った途端みんな歩かないからびっくりする。まぁ本来は歩くのが嫌だから乗る物だものね。ヨドバシカメラ梅田店ができた時、人で大混雑してる中、「エスカレーターを歩かないでください」って声を枯らして叫んでたが、それは無茶という物だ。東京人ならおとなしく手すりにつかまってくれるかもしれないが、大阪人にそれは通じない。(結局このアナウンスは3日目以降は流れなかった)
少し前の話になるが、モノレールを降り大阪空港へ向かう連絡通路で、前に上品そうな母親と女の子が歩いてた。右に降りればJAL、左に降りればANAだ。そのエスカレーターで母親が女の子に伝えた台詞にビックリ!
「●●ちゃん、大阪とロンドンは右に立つのよ」
何だこのセレブ感の漂う台詞は!?。確かに大阪人は右に立ち、歩く人は左を歩く。
これが
「東京では左に立つけど、大阪では右よ」
ならそれほど驚かなかっただろう。しかしロンドンだよ、ロンドン。イギリスにこの親子は住んでたのか?それとも旅行で頻繁に行くのか?
関係ない人のさりげない言葉なんだが、なんか「負けた感」を感じてしまった。悔しいからそれ以来、東京や名古屋、福岡等日本各地の人を大阪案内するときは、必ずこの台詞を使わせてもらってる。
「あっ、大阪とロンドンでは右に立ちますねん」って。
ちなみに名古屋にはおそらく世界で最短のエスカレーターがある。たしか7段くらいしかなかったような気がする。それを更に立ち止まって乗り、歩いてない名古屋人にも「負けた感」を感じたな。実際にこのエスカレーターがある場所は名古屋人に知り合いがいたら、是非聞いて行ってみてくれ。
さて、そのエスカレーター。
今日の読売新聞にあらら、又こんなくだらない事に国が規定や規制を入れるのね、ってニュースが流れてた。
2009年の汐留で起きたエスカレーター事故を受け、消費者庁、消費者安全調査委員会は「転落防止板の設置等が必要だとする最終報告所をまとめたらしい。それがこれ。
どこまでも優しい日本。横断歩道や踏切はどんどん厳重に安全管理されていってるし、電車が到着するまではホームから線路に落ちないようにゲートができてたりする。
アメリカのナイアガラの滝を目の前で見学できる崖には柵さえ無い。勿論道幅は狭い。誰かがちょっと押したら下に墜落してしまうだろうし、歩きスマホなんか間違いなく滑落するだろう。
アメリカらしい。自分の身は自分で守れ、それができないならこんな危険なとこ来るなってお国柄ね。
日本ではすぐ、「国が」「行政が」「企業が」って騒ぐ奴が増えてきた。本来、どんだけ法を整備したり安全器具を設置したところで完全な安全対策ってできないんだから、個人一人一人がそれ以降の危機管理はしなければイケナイんだけどね。そのうち公園のブランコやシーソー、滑り台も危険だ!事故が起こる可能性があるって無くなってしまうんじゃないか?
なにげなしに聞いていたエスカレーターでのアナウンス。仕事帰りに駅でちょっと注意深く聞いてみたら、まぁご親切にいろいろな事をアナウンスしてくれてる。
「エスカレーターにお乗りの際は手すりを持って黄色い線の内側にお立ちください」
「危険ですからエスカレーターで歩いたり走ったりしないでください」
「小さなお子様をお連れのお客様は手をつないでエスカレーターの中央にお乗りください」
「雨の日は大変滑りやすくなっております。お足下にご注意ください」
「身を乗り出したりすると大変危険です。おやめください。」
「ベビーカーはたたんでご利用ください」
「エスカレーターの降り口付近では立ち止まらないでください」
「マフラーや一部サンダル等は降り口で巻き込まれる恐れがありますのでご注意ください」
まだ他にもあったが、俺の記憶力ではこれくらいが限界。エスカレーターでの危険行為を避ける為のアナウンスがローテーション&エンドレスで流れてる。全部聞こうと思ったら、エスカレーターを何回上り下りしなくてはイケナイのかわからない。
ここまでアナウンスしててもまだ更に安全板とか必要なのか?
そういや以前、東京新橋でモノレールに乗り換えようとエスカレーター上ってたら、上からじじいが落ちてきた事があった。どうやら貧血か立ちくらみかわからないが、じじいといっても体重70kgくらいある恰幅のあるじじい。それが上から転がり落ちてきた。必死に受け止め、支える体重50弱の俺。のけぞりながら支えるのはどんだけ大変か。このままでは上にたどり着く前に、俺が力つき手を離すかもしれない。そうしたらこのじじいは血まみれで死んじゃうかも?蒲田行進曲の階段落ちじゃないんだからなんて、非常時なのにのんきに思いながら、同乗してた後輩に「下に降りて停止ボタン押してくれ!」って言った。逆行して駆け下りてったそいつは、エスカレーターの停止ボタンがどこにあるのか知らなかったみたい。結局俺の腕と体力と気力の限界がくる前になんとかエスカレーターはてっぺんにたどり着く。何度もお礼を言う連れ添いのおばあちゃん。朦朧としてるじじい。問う女房の貧血みたいだとおばあさんは言う。「このじじいが資産家で、後にあのエスカレーターで助けてくれた男に資産の半分をやる。探し出せ」ってな事にならないかな?って妄想しながらその場を去ったのは覚えてる。
勿論このあと俺の腕と腰は全く役に立たなかった。
しかし、その後更に恐怖が。
その日のうちに新幹線で大阪に戻った俺は、事務所でちょっとだけ仕事をした。そして家に帰ろうと今度は阪急電車の梅田駅に着いてエスカレーターに乗った。大阪人なら知ってると思うが、阪急梅田駅の先頭側のエスカレーターは3階の改札口まで一気に行くから長い。
またじじいが落ちてきたら嫌だななんておもいつつ、ふっと見上げるとそこには相撲取りが3人も。大阪場所のせいか・・・。
こいつらが落ちてきたら、まず無理だ。ぺしゃんこになってしまう。下手したら死んでしまう。いざとなったら隣のエスカレーターに飛び移ろうって身構えたよ。
エスカレーターは危険がいっぱい。皆さん気をつけて。