GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

学者教授有識者専門家の言う事に騙されるな

2015-07-12 06:03:19 | Talk is Cheap
夏の風物詩と言えば鮎。
鮎は美味しい。新鮮な物は刺身とか寿司にする事もできるらしいが、塩焼きが絶対一番美味い。

子供の頃、夏休みは両親の田舎で過ごした。昔は子供が遊ぶとこと言えば自然。川や山だ。きらびやかなテーマパークなんかではない。だいたいそんなものはなかった。
夏は暑いからね。川遊びが大好きだ。クーラーも無かった時代、炎天下の夏を乗り切るには川遊びが一番。俺たちが遊んでるところからちょっと離れた場所で、おじいちゃんが鮎を釣ってくれた。魚籠(びく)に入った大量の鮎を、串を刺して塩をふって、たき火の周りに立てかける。母が作ってくれたおにぎりと一緒に、焼けた鮎を食う。西原理恵子さんが以前漫画で「鮎は食べる物じゃなくて飲み込むものです」って描いてたが、まさにそのとおり。飲み込むように5,6匹くらい次々と食う。美味いのは当たり前だな。天然の鮎を釣り上げた新鮮な状態ですぐ焼いて食ってたんだから。

だけど今じゃ天然の鮎なんか希少品だ。スーパーなんかでは売ってない。最近のスーパーに普段出回ってるのは養殖物の鮎だ。百貨店でたまに天然の鮎を売ってるのを見るが、松茸と同じくとても庶民はおいそれと食べれない値段になった。昔、おじいちゃんが釣ってくれた鮎の中に何匹かいた30cmを超える尺鮎なんて、最近見た事も無い。(高級料亭とかでは食べられるのかな。行く機会が無いからわからん)。
昔おじいちゃんが天然鮎を次々と釣ってくれたあの川も、今じゃ水量がなくなって天然の鮎ではなく放流された鮎らしい。天然仕立ての養殖もの(これは後で説明する)子供の頃に飲み込むように食べてた天然の鮎の味はもう食べられない。

なんで、昔は全国どこの川でも捕れた天然の鮎がいなくなったのか?
理由は簡単。ダムと河口堰、それと川岸や川底工事のせいだ。
鮎はいったん海に出て、海水の温度と河口の温度が同じくらいになった5月くらいに川に遡上しに戻ってくる。そこに立ちはだかる河口堰やダム。鮎は上流に遡上できない。そしてダムのせいで、鮎等の川魚の餌である川底の石の苔がシルトと呼ばれる粘土質のものに覆われてしまってる。苔を食いながら鮎は更に成長するのにね。
そして9月頃になると鮎は上流や川を下って卵を産む。卵から孵った稚魚は4日以内に上流から海に出ないと駄目なの。そこでもダムや河口堰が邪魔をする。河口堰やダムには魚道を設けてるから、問題ないってダム推進派や専門家は言う。じゃぁどれくらいの川魚が実際にはその人工的な魚道を遡れるか?70%いれば多い方らしい。ってことは単純計算で産まれるのは前年の70%。70%の70%だから実質49%ね。その更に翌年も70%、再来年も70%・・・。天然鮎は絶滅ね。

だから今ではどこの川でも、上流に養殖の鮎や孵化させた稚魚を放流したりしてるらしい。(これが天然仕立ての鮎)遡上する天然鮎が少なくなったから仕方が無い。今じゃほとんどの川が琵琶湖の鮎や稚魚を放流してるらしいから、どこで取れた鮎でも琵琶湖系ってことだね。(ちなみにシジミも琵琶湖系か宍道湖系)

で、今年岐阜市が今年4月に公表した「岐阜市版レッドリスト」の中に、長良川の天然鮎を準絶滅危惧種に選定した。
長良川は木曽川、揖斐川と最終的に合流し伊勢湾に流れ込む川だ。鮎は勿論シジミやサツキマスで有名ね(ちなみにサツキマスはアマゴが海に下ったもの。ヤマメが海に下るとサクラマス、ヒメマスが海に下ると紅鮭と呼ばれる)
この長良川でかねてから問題になってるのが河口堰。建設時も揉めたが、できてからも揉めてる。

この河口堰のせいで、長良川の鮎の漁獲量は1992年の1029トンがピークで、2004年には180トンまで減少した。その後、漁業者らは上記に記載した孵化事業や稚魚の放流などで対策して、2013年には300トンくらいまで回復させた。
その努力たるや大変な物だったと思うが、ここでまた不思議な事が。河口堰ができても天然鮎は減らないと証言してた学者が、今度は天然鮎を準絶滅危惧種に選定した。
今回選定の中心となった岐阜大の向井貴彦准教授は「昔に比べて天然鮎が減っていて、長良川の環境が大きく変わっているのは間違いない。これを機に自然を守るためにどうすればいいか考えてほしい」と話す。
ちょっと待てよ。もともとはお前ら学者がお墨付きを与えたから河口堰やダムができてるんじゃないか。

政治家やゼネコンが巨額の利益を得れる事業、それが大型建設物。ダムはその典型的な物。原発を作ると言えば地元住民から猛烈な反発を食らうが、表向きは治水や護岸、塩害対策などを打ち出してるダム事業は理解(誤解)されやすく計画が通ってしまう。
ちなみにダム一つ作ると周辺整備事業やなんやかんやで2千億くらいかかる。更にダムって一つ作ると上流にまた次々と作らないとイケナイから、どんどんお金が絡む。この利権に絡むのが政治家やゼネコン、地元の利権者だね。
平均2000億だよ。東京オリンピックに向けて新た作り直す事で今揉めてる、国立競技場の建設費が2500億。それと大差ないお金がダムを造る事で堂々と消費されていく。勿論すべて元は税金だよ。

このダムや河口堰等を作る際(海の埋め立て事業や山の開拓なども)に、生態系を調査したり、環境への影響を調査して報告するのが、大学教授や専門家、有識者による委員会。
もっともらしいデータを並べたてて、いかにも問題の無いように作るのが仕事。問題点を指摘して反対したって、委員会から外されるだけだし、悪寒絵も入ってこない。自分が研究してる研究の費用に貧乏してる学者は、平気で政治家やゼネコンに有利なデータをまとめ出す。
今回の長良川でもそうだ。河口堰ができても生態系に問題ないとかってデータを出して、国や県からGOサインと予算をもぎ取った。

それなのに今更、天然鮎は準絶滅危惧種だとか言い出す。大丈夫と言ったのはお前らなのに。
マッチポンプ(自分で火をつけて自分で火を消して騒ぐ奴の隠語)

学者、どこそこの大学の教授、専門家、そして有識者って奴ら。
こいつらほど信用のならない奴はいない。今まで何となく思っていたが、今回の件で確信した。
こいつらが日本を崩壊させてる。お金でどっちにでも転ぶこいつらが。

ロスの大地震で崩壊した高速道路を見て日本の建築学者はこぞって「日本の高速道路はこの震度ではここまで崩壊しない」等とぬかしてたが、阪神大震災が起こって、倒壊した阪神高速道路。「あれは万博の際に突貫で作ったから・・・」なんて言い訳してた。
西之島の傍に新島が現れた時も「海底火山の噴火は続かず、溶岩は海に最終的に流れ出します。しばらくたったら収まりますよ」なんて言ってたが、今現在等東京ドームの25倍とかの大きさに膨れ上がってる。
原発だってそう。宮城の防潮堤だってそう。こいつらの言う安全はあてにならない。
こいつらはゼネコンの望むようにデータを出す。データを元に許可を得て工事した埋め立て地なのに、大阪の舞洲なんかを筆頭にその後有害物質が染み出て使い物にならなくなったケースは多々ある。
こいつらが許可した食品添加物が、あとで発がん性があるとかで、使用禁止になったケースも数えきれないほどある。
今も安保改正の件で憲法学者って奴らがが騒いでる。違憲だとかなんだとか。憲法学者って普段何して生活してるんだ?

そう、断言してもいい。
学者、教授、専門家、有識者って奴の言葉は信じるな。

実社会で働いて事等無く、研究や数字、データばかりの世界にいるから、一般人の健康や生活なんて気にしちゃいない。マニアックな研究ほど予算が出ないからあいつらは常に貧乏だ。だから、お金であっちでもこっちでも平気で転ぶ。
お金をくれると言えばサヨクでも右翼でも、自民党でも民主党でも、推進派でも反対派でも。
研究を続けられるお金の為なら、安月給を補えるお金の為なら、平気で都合良くデータを作る。

二枚舌の政治家よりタチの悪い奴ら。彼らこそ希代の詐欺師と思った方がいい。
学歴や肩書きに騙されるな。奴らは一般常識は持ち合わせていない、研究好きのオタクと思ってくれ。