GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

巧妙なり ゆうちょフィッシングメール

2016-05-09 16:00:22 | Talk is Cheap
ゆうちょ銀行を語るフィッシングメールがついに私のところにも届いた。
ネットバンキングのPW変更を促すメール。
うーん、嘘だとわかっていながらも、ついクリックをしてみたくなる。

大阪梅田の東通とか太融寺とかでの、「兄さん!3000円ぽっきり、美女揃い」ってヤバそうなスナックやぼったくりバーの呼び込みに、嘘だとわかっていながらもついつい「どうなるんだろ」って好奇心でついていってしまいそうになるのと一緒。
絶対3000円ぽっきりじゃないよな。フルーツ盛りを頼まれたりボトルすすめられたりするんだろうか。あの手この手で料金を取ろうとするその手口を見てみたい気もする。2チャンとかでリアル中継してみたら面白いとか思ったりする。
それと同じ。
このフィッシングメールのアドレスを、クリックしたら現れるであろう本物そっくりに作られた偽画面で、存在しないパスワードやお客様を入力してみたらどうなるんだろう。
「登録完了」とか「登録変更終了」とかになるんだろうか。
なんて思いつつ、怖いのでやめておきました。

下記がそのメールです。< >内は俺のツッコミです。

ちなみにフィッシングメールの送付元メルアドは@jp-bank.japanpost.jp。ゆうちょ銀行システム名
本物は@jp-bank.jpだから決して返信やクリックしないでね。

騙す奴はあの手この手を使ってくる。巧妙だから気をつけて。

*****

ゆうちょ銀行 <普通ここは宛先名が書かれてないか?>

このメールは登録パスワードを変更された方へのメールです。<してねえよ>

======
確認のためにメールを送信しています。
お客さまご自身で変更した場合は、このメールを無視しても問題ありません。

お客さまご自身で変更していない場合は盗用の可能性がございます。
至急以下のURLをクリックしてください。<うーん、これならつい「俺はしてない」=流出したか盗まれたか?大変だ!って思ってしまうよな>
(PC?スマートフォンからご利用ください。)< ←文字化けしてるところが間抜けだ>
※※▲▲@jp-bank.japanpost.jp<本物と間違うかのようなアドレスが記載されてる。本物は@jp-bank.jpだ>


※このメールアドレスに返信頂きましても、ご返答はできませんので、<そりゃそうだろう>
お問い合わせはヘルプのサポートフォームよりお願い申し上げます。<このURLで飛ぶページ自体が本物そっくりの偽物だから困るよね>

URL : https://  <本物そっくりの画面に飛ぶURLが記載されてる。本物も//jp-bank.japanpost.jpだが偽物はそのすぐ後ろに又//が付いている>

 今後ゆうちょ銀行もをよろしくお願いいたします。
俺のところに届いたのも全くこれと一緒だ。




※画像は全て本物のゆうちょ銀行ホームページのスクリーンショットを加工してます。

冨田勲 シンセサイザーとクラシックの融合

2016-05-09 04:05:07 | MUSIC/TV/MOVIE
冨田勲さんがお亡くなりになられた。
また一人音楽界のレジェントが逝ってしまった・・・。

冨田勲さんは知る人ぞ知るシンセサイザーMUSICの第一人者。
クラシックとデジタルを融合させた音楽という画期的な試みをした人で、アルバムもこれまでに数多く発表している。
ホルストの「惑星」、ムソルグスキーの「展覧会の絵」といったクラシックの定番を、アレンジしてシンセサイザーで演奏したアルバムやオーケストラとのコラボライブ、最近では初音ミクをソリストに迎えた「イーハトーヴ交響曲」のライブコンサートが有名ね。
クラシック音楽をシンセサイザーの多重演奏・自動演奏と、オーケストラとコラボレートするだけでももうとんでもないことなのに、さらにヴォーカロイドヴァーチャル・シンガーの初音ミクとコラボ。常に音楽の新境地を切り開いてきた人だ。

冨田勲さんを知ったのは、70年後半にYELLOW MAGIC ORCHESTRAでテクノポップにはまってから。
当時音楽といえば洋楽。KISS、DEEP PURPLE、エアロスミス、スーパートランプ、FOREIGNER、スコーピオンズ、ロッドスチュワート、ピンクフロイド・・・。ラジオから流れる海の向こうの音楽。(ビートルズやストーンズも聞いてたが好きになるのはもっと後。ピストルズやT-REXなんかはまだよく知らなかった)。
日本の音楽といえばフォークや歌謡曲が全盛だったから、「あぁ、なんで日本にはかっこいい、世界に通用するバンドが無いんだろう」って思ってた。(知らなかっただけなんだけどね)。

江口寿史の漫画「すすめ!パイレーツ」でイエロー・マジック・オーケストラ(以下YMO)が、ちらっと紹介されてて「どんなんだろ?」と気になってた時、レコード店でYMOのアルバムを発見。ジャケットを見て「かっこいいやん」「どんなんだろ?」とLPを即購入。いわゆるジャケ買いね。
帯に書かれてる、シンセサイザーが奏でるデジタルポップとか「これが新しい音楽のスタイル」とか意味がちょっとわからん。当時ハードロックにはまりかけてたが、クラシック音楽はガキの頃から聴いてる(いいところの坊ちゃんだからね)。だからクロスオーバーとかプログレ(当時はロックとクラシックの融合をそんな風に呼んでいた)みたいな感じかなって。

家でレコードに針を落としてびっくり!
一曲目の「東風(TONG POO)」のピアノ前奏から一気に弾けるシンセサイザーメロディに「なんじゃこりゃ!」そして「格好いい!」今風に言うと「ヤバい!」と同時に「すごいぞこれ!」
音楽仲間と話してるとよく「●●を聴いてガツン!とやられた」みたいな話になる。ミックのシャウトだ!ジョンの歌声だ!リッチーのギターだ!クィーンのメロディだ!サイモン&ガーファンクルのハーモニーだ!ステッペンウルフのリフだ!・・・人によって色々違う。名盤も人それぞれだが、俺にとってはこのYMOの1枚目だ。

歪んだ日本をイメージさせる民族衣装。シンセサイザーを駆使し自動演奏とマニュピレートさせた音楽。ヴォコーダー、シンセドラム、サンプリング。プログラミングされいくつも重なりあうメロディとリズム。シンセサイザーミュージックと、のちにピコピコ音楽と称されるデジタルポップ=テクノポップに一気にはまる。
当時から凝り性で、はまるととことん突き詰めていってしまう。
それまでのハードロックから一転して、クラフトワーク、DEVO、EL&Pなどを聴く。坂本龍一の「千のナイフ」で渡辺香津美を知り、細野晴臣の「はらいそ」から遡ってティンパンアレーやはっぴいえんどで大瀧詠一や松本隆、ユーミンを知り、サディスティックミカバンドで高中正義を知った。日本の音楽もカッコいい。
そしてYMO第4のメンバーと言われたコンピュータプログラマー松武秀樹から冨田勲を知った。

冨田勲さんは松方秀樹の師匠だ。
冨田さんの事務所で、当時日本に数台しかなかったモーグシンセサイザーによる音楽制作のスタッフを経験したことが、のちのYMOで活躍する礎になっている。
つまりYMOは冨田勲がいなければ存在しなかったかもしれないバンドだ。

イエロー・マジック・オーケストラ(以下YMO)の音に魅了されてしまって、渡辺香津美と同じAria Pro2のギターを買い、その勢いでKORGのシンセサイザーを買おうとするも断念。だって高かったんだもの、っていうよりそもそも俺はピアノが弾けない。
データ・ストア(記憶装置)と、シーケンサー・ローランド MC-8、モーグ・III-C、などシンセサイザーを駆使して作られた音楽は、その後の日本の音楽、いや世界の音楽に影響を与えた。今ある音楽はその延長線上にある。
ボーカロイドや音楽作成ソフトもそうだから、初音ミクとコラボしても違和感はないんだろうな。

この初音ミクとの「イーハトーヴ交響曲」のライブコンサート。今年開催される予定だったから行きたかったんだが、今回お亡くなりになられたことで追悼公演になってしまうだろうから、チケットは嵐やミスチル並みに競争率高くなってしまうそうだな。無理だろうな。
ちなみに「展覧会の絵」はもともと独創ピアノ曲。それを華麗なオーケストラの曲に編曲したのが「ボレロ」などで有名なラヴェル。さらにそれをアレンジした冨田勲さんバージョンも是非機会があれば聴いてみてほしい。