俺の家にはブラックホールがあるのかもしれない。
ときどき物が突然無くなる。
物の置き場は決めていて常に整理整頓しているつもりだ。使った物は(洗った後も)元にあった場所に戻す。
本やコミックスでも、作者別や出版社別にして高さなども揃えてきっちり本棚に入っている。バーボンやスコッチ、ワインやスピリツまできっちりラベルをこっちに向けてBarの棚のように整然と並んでる。
鍋パーティや家呑み会などをした後、洗い物や片付けなどもできるだけほったらかしにしておいてくれた方がいい。変に片付けられると後で困るから。
A型だからとか、神経質だからとか、それとも職業病なのかはわからないがかなりきっちりしてる方だ。
したがって「あれはどこにしまったっけ?」とか「あれ?何々が無いぞ」とかいうことはほとんど無い。
しかし、ある日突然に物がなくなることがある。
形と大きさが気に入って色違いで買ったはずのカレースプーン。気がつくと1本たりない。まさか捨てることは無いし、排水溝を流れていくほど小さくも無い。
先日は靴下が片方行方不明。洗濯後に干していて片われが無いのに気づく。これが数日前に脱いで洗濯カゴに入れておいたはずなのにというようなのなら別だが、今回は洗濯前に脱衣所で服を脱ぎお風呂に入った後すぐ洗濯機を回した。脱衣所と洗濯機はお風呂と同じ部屋にある。なのに無い。洗濯機に残ってるのかなとドラムをぐるぐる回してみたがどこにも無い。干すところに行くまでに落としたか?ベランダに落としたか?いや、無い。どこに消えたんだ・・・。
記憶力はいい方だ。
映画でもドラマでも本でも一度見たり読んだらほとんどの内容は空で言える。物の置き場所も忘れるほど耄碌はしていない。
人の名前(特に若いアイドルやタレント)は人と話してて出てこない時も多いが、これはただたんに覚える気がないだけだろうと思ってる。
一応今のところ若年性アルツハイマーや健忘症ではないと思うのだが、時々俺の部屋で行方不明になるモノが出るたび不安になる。
記憶がぽっかり抜け落ちる。
ドラマや映画で事故や事件によって記憶喪失になってしまったりするシーンがある。
ある期間中の出来事を全く思い出せなかったりする。
ショックを受けたりすると、脳が拒否反応を起こし記憶を封じ込める。
その後断片的に徐々に思い出したりしていったり、ある時突然記憶が復活したりする。
今回始まった沢村一樹主演のドラマ、刑事ゼロ。
記憶をなくした刑事のドラマ。
これがすごく面白い。
京都府警捜査一課13係の時矢暦彦(沢村一樹)は“京都府警に時矢あり”といわれるほど優秀な刑事。だが、ある事件で容疑者を追い詰めるがビルから転落させられ、一命を取り留めるも目覚めたら20年間の記憶がないことに気づく。
刑事になってからの記憶をなくしてしまったのを周囲に隠しながら、新たにコンビを組むよう命じられた新人女性刑事の瀧本美織とともに、事件の捜査を始める。現場には奇妙な模様が残されてた連続殺人・・・。
このドラマが実に面白い。
第1話の事件の鍵になるのは、源氏物語や香りを聞き分ける遊び“組香”というかなりコアでマニアックな題材なのだが、さりげなくわかりやすく解説される脚本のおかげで、源氏物語を読んでなくても組香など知らなくても一気に見れる。ドラマテンポやスピード感もいい。
沢村一輝の事故後目覚めたら20年間の記憶がないことに気づくシーンなどの作りもうまい。見舞いにやって来た元相棒刑事の寺島進を暴力団関係者と誤解したり、今の警察手帳を「FBIかよ」と蔑んだりするシーンでさりげなく、そして分かりやすく視聴者に気づかせる。
刑事になってからの記憶がない=積み重ねた経験がなくなったせいか、理論ではなく五感(直感)で捜査。
記憶喪失を周囲に隠してるが、敏腕検事だった沢村の崇拝者だった瀧本美織には見破られるシーンや、逆にその瀧本の持ってる沢村データ(過去の捜査資料など/一歩間違えるとある意味ストーカー)に助けてもらうシーンもいい。
途中パソコンはともかく、スマホを操作できたりするシーンには「あれ?」って思ったのだが、それも町医者で叔父である武田鉄矢の「捜査に必要なことは覚えてる」という一言で納得させられる。(ちなみに沢村は武田の診療所の二階に下宿してる設定)
『科捜研の女』『遺留捜査』と同じく京都(府警)が舞台なのもいい。これが大阪や東京なら20年も経てばかなり変わってしまい浦島太郎状態になってしまうが、京都はさすがに悠久の都。外国人向けの看板などは増えてるが神社仏閣、建物や街並みはそう変わらないもんね。
『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』『未解決の女 警視庁文書捜査官』など連続ドラマや『刑事 犬養隼人』シリーズ『アガサ・クリスティドラマ』『CHIEF〜警視庁IR分析室〜』などのスペシャルドラマでも刑事役の多い沢村一樹。この『刑事ゼロ』の刑事役も違和感なく見れる。
『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』や医療ドラマ『DOCTORS〜最強の名医〜』で見せた、笑顔の裏になにか別の顔があるという沢村お得意の2面性パターンも、今回は狂気や思惑ではなく、ただ単に記憶喪失中なのがバレないように四苦八苦してるだけ。分別ない発言連発の逆コナンくん状態なのも笑える。
そしてどこから見てもいつ見ても大丈夫な1話完結型なのもいい。
沢村一樹の両親が亡くなっている理由や、元妻で弁護士の財前直見との関係などは今後明らかになっていくのだろうが、基本一話完結。
『科捜研の女』『遺留捜査』と同じくシリーズ化していくのだろうか。
そういや今年初めの『科捜研の女』正月スペシャルにも沢村一樹はこの刑事ゼロの時矢刑事役で出てたなぁ。『遺留捜査』には沢口靖子が科捜研の女そのままの役で出てた。同じテレビ局(テレビ朝日)制作ドラマならではのコラボレーションだな。
『警視庁・捜査一課長』の内藤剛志も『未解決の女 警視庁文書捜査官』に出て、逆に波留や沢村一樹が『警視庁・捜査一課長』に出たりしてたな。
こういう越境コラボというかジョイントは面白いから、今後も是非チョコっとでもいいからやってほしいな。
記憶をポッカリなくした刑事。
俺もスプーンとか靴下とかが無くなっているのは、記憶を部分的になくしてるのか?
俺にも瀧本美織のような、歩く俺データブックが欲しい。
ときどき物が突然無くなる。
物の置き場は決めていて常に整理整頓しているつもりだ。使った物は(洗った後も)元にあった場所に戻す。
本やコミックスでも、作者別や出版社別にして高さなども揃えてきっちり本棚に入っている。バーボンやスコッチ、ワインやスピリツまできっちりラベルをこっちに向けてBarの棚のように整然と並んでる。
鍋パーティや家呑み会などをした後、洗い物や片付けなどもできるだけほったらかしにしておいてくれた方がいい。変に片付けられると後で困るから。
A型だからとか、神経質だからとか、それとも職業病なのかはわからないがかなりきっちりしてる方だ。
したがって「あれはどこにしまったっけ?」とか「あれ?何々が無いぞ」とかいうことはほとんど無い。
しかし、ある日突然に物がなくなることがある。
形と大きさが気に入って色違いで買ったはずのカレースプーン。気がつくと1本たりない。まさか捨てることは無いし、排水溝を流れていくほど小さくも無い。
先日は靴下が片方行方不明。洗濯後に干していて片われが無いのに気づく。これが数日前に脱いで洗濯カゴに入れておいたはずなのにというようなのなら別だが、今回は洗濯前に脱衣所で服を脱ぎお風呂に入った後すぐ洗濯機を回した。脱衣所と洗濯機はお風呂と同じ部屋にある。なのに無い。洗濯機に残ってるのかなとドラムをぐるぐる回してみたがどこにも無い。干すところに行くまでに落としたか?ベランダに落としたか?いや、無い。どこに消えたんだ・・・。
記憶力はいい方だ。
映画でもドラマでも本でも一度見たり読んだらほとんどの内容は空で言える。物の置き場所も忘れるほど耄碌はしていない。
人の名前(特に若いアイドルやタレント)は人と話してて出てこない時も多いが、これはただたんに覚える気がないだけだろうと思ってる。
一応今のところ若年性アルツハイマーや健忘症ではないと思うのだが、時々俺の部屋で行方不明になるモノが出るたび不安になる。
記憶がぽっかり抜け落ちる。
ドラマや映画で事故や事件によって記憶喪失になってしまったりするシーンがある。
ある期間中の出来事を全く思い出せなかったりする。
ショックを受けたりすると、脳が拒否反応を起こし記憶を封じ込める。
その後断片的に徐々に思い出したりしていったり、ある時突然記憶が復活したりする。
今回始まった沢村一樹主演のドラマ、刑事ゼロ。
記憶をなくした刑事のドラマ。
これがすごく面白い。
京都府警捜査一課13係の時矢暦彦(沢村一樹)は“京都府警に時矢あり”といわれるほど優秀な刑事。だが、ある事件で容疑者を追い詰めるがビルから転落させられ、一命を取り留めるも目覚めたら20年間の記憶がないことに気づく。
刑事になってからの記憶をなくしてしまったのを周囲に隠しながら、新たにコンビを組むよう命じられた新人女性刑事の瀧本美織とともに、事件の捜査を始める。現場には奇妙な模様が残されてた連続殺人・・・。
このドラマが実に面白い。
第1話の事件の鍵になるのは、源氏物語や香りを聞き分ける遊び“組香”というかなりコアでマニアックな題材なのだが、さりげなくわかりやすく解説される脚本のおかげで、源氏物語を読んでなくても組香など知らなくても一気に見れる。ドラマテンポやスピード感もいい。
沢村一輝の事故後目覚めたら20年間の記憶がないことに気づくシーンなどの作りもうまい。見舞いにやって来た元相棒刑事の寺島進を暴力団関係者と誤解したり、今の警察手帳を「FBIかよ」と蔑んだりするシーンでさりげなく、そして分かりやすく視聴者に気づかせる。
刑事になってからの記憶がない=積み重ねた経験がなくなったせいか、理論ではなく五感(直感)で捜査。
記憶喪失を周囲に隠してるが、敏腕検事だった沢村の崇拝者だった瀧本美織には見破られるシーンや、逆にその瀧本の持ってる沢村データ(過去の捜査資料など/一歩間違えるとある意味ストーカー)に助けてもらうシーンもいい。
途中パソコンはともかく、スマホを操作できたりするシーンには「あれ?」って思ったのだが、それも町医者で叔父である武田鉄矢の「捜査に必要なことは覚えてる」という一言で納得させられる。(ちなみに沢村は武田の診療所の二階に下宿してる設定)
『科捜研の女』『遺留捜査』と同じく京都(府警)が舞台なのもいい。これが大阪や東京なら20年も経てばかなり変わってしまい浦島太郎状態になってしまうが、京都はさすがに悠久の都。外国人向けの看板などは増えてるが神社仏閣、建物や街並みはそう変わらないもんね。
『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』『未解決の女 警視庁文書捜査官』など連続ドラマや『刑事 犬養隼人』シリーズ『アガサ・クリスティドラマ』『CHIEF〜警視庁IR分析室〜』などのスペシャルドラマでも刑事役の多い沢村一樹。この『刑事ゼロ』の刑事役も違和感なく見れる。
『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』や医療ドラマ『DOCTORS〜最強の名医〜』で見せた、笑顔の裏になにか別の顔があるという沢村お得意の2面性パターンも、今回は狂気や思惑ではなく、ただ単に記憶喪失中なのがバレないように四苦八苦してるだけ。分別ない発言連発の逆コナンくん状態なのも笑える。
そしてどこから見てもいつ見ても大丈夫な1話完結型なのもいい。
沢村一樹の両親が亡くなっている理由や、元妻で弁護士の財前直見との関係などは今後明らかになっていくのだろうが、基本一話完結。
『科捜研の女』『遺留捜査』と同じくシリーズ化していくのだろうか。
そういや今年初めの『科捜研の女』正月スペシャルにも沢村一樹はこの刑事ゼロの時矢刑事役で出てたなぁ。『遺留捜査』には沢口靖子が科捜研の女そのままの役で出てた。同じテレビ局(テレビ朝日)制作ドラマならではのコラボレーションだな。
『警視庁・捜査一課長』の内藤剛志も『未解決の女 警視庁文書捜査官』に出て、逆に波留や沢村一樹が『警視庁・捜査一課長』に出たりしてたな。
こういう越境コラボというかジョイントは面白いから、今後も是非チョコっとでもいいからやってほしいな。
記憶をポッカリなくした刑事。
俺もスプーンとか靴下とかが無くなっているのは、記憶を部分的になくしてるのか?
俺にも瀧本美織のような、歩く俺データブックが欲しい。
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