各地で甚大な被害を出した台風19号。
土砂崩れとか土石流とかはなかったみたいだけど、床上浸水とか堤防決壊とか結構被害大きいみたいね。
死者や行方不明の方もおられるし、事故や怪我をされた方もおられる。
それでも毎年のようにやってくる天災のせいで、行政も自治体も大袈裟なくらいに告知し警告や警報は早め早めにするようになった。だから最小限になってきてる。それでも被害は絶対食い止められない。自然の猛威は人知の遥か上を行く。これは仕方がない。
さて、いつものことであるが、案の定トンチョン感なことを言って騒いでる人がいる。ネット住民とかではない。国会議員とか元とかだ。
前回共産党の高橋千鶴子って議員が、城山ダムの放流についてとんちんかんなSNSをアップしたことを書いたが、なんとまぁもう一人共産党議員で同じようなコメントをした人がいた。この党はなんかあったら政権や行政の仕組みのせいにしたがる。そして「我々ならば」みたいなことを言うのが常套句。言っておく。お前らが万が一に政権取っても絶対ろくなことにはならん。それどころかいろんな予算を全然認めず、結果災害時に大パニックになる。それでも「みんなで力を合わせて」とか綺麗事言ったりするんだろうな。まぁそんな時代はどう転んでも来ないとは思うが。
そして気になるニュースが、台東区の避難所がホームレスの受け入れを拒否したってのを問題にしてる議員たち。
台東区が路上生活者(ホームレスとか浮浪者ね)の受け入れを断った。理由は区民のための避難所だからということだが、これのどこがダメなの?区民=税金納めてる人、居住してる人でしょ。ホームレスとかは普段「俺は自由人だ」ってやってるのに、なんで災害時だけ助けてあげなきゃいけないの?よくわからん。
「旅行者や住民票を移してない学生、その地区に働きに来てる人だったらどうなんだ」なんて無理やり難癖のようにこじつけて責め立ててるけど、一緒にすんなよって言いたい。それらは避難所に来てもらっても別にいいと思う。ただ、寝床や毛布、食料なんかは住民優先になっても仕方がないけどね。
でもな、浮浪者はダメだろう。まず臭い。臭う。不気味だ。中には「どこどこの避難所に行けば食料にありつけるぞ」「寝床にありつけるぞ」なんて情報が回ってしまうかもしれない。実際炊き出しの列に明らかに浮浪者みたいなやつが並んでるのを俺は何回か見た。でも、それはまだいい。「お前に食わせるもんはない」なんて意地悪しなくていいと思う。でもな、同じ空間に一緒にいるのは無理。「ホームレスだって同じように災害時は支援してあげなきゃ」なんて綺麗事言える人は、ホームレスの臭いを嗅いだことがないのか、それとも鼻が効かないのか。
同じようなケースとしてペットを受け入れてくれる避難所と、ペット同伴不可の避難所がある。動物愛護とかペットは家族とか、気持ちはわかる。その場にいる人が「いいよ」と言うならOKでいいと思う。でも、大型犬だったらどう?小さなお子さん連れて避難してる人は強くない?動物の毛アレルギーの方もいる。不安で泣いたり騒いだるするペットもいれば、おとなしく番犬のようにじっとしてるペットもいるだろう。犬猫はまだ大丈夫だろうが、爬虫類とかはどうだ。ペットでさえ基準を作らないといけないと思う。そしてそこに「なぜ」とか「こんな場合は」とかを入れてはいけない。まとまりっこないからね。それはそのときそのとき現場の責任者が判断するしかないからね。
正義感だけではどうにもならないのよ。
多分ホームレス受け入れの件で台東区を責めてる人は、これから世界の難民とかでも平気で受入れようっていうんだろうな。俺はゴメンだ。ヨーロッパがどんな目にあったか知ってるもん。今回のトルコのシリア侵攻もEUがきつく言えないのは移民をトルコが受け入れてくれてるからだ。これを放出されたら・・・。トランプなんてメキシコ経由で難民入ってくるのを長い高い塀作ってでも阻止しようとしてるくらいだ。
ホームレスは俺にとっては難民と大差ない。
まぁ、文句が言いたい人は何がどうであっても後出しジャンケンのように文句を言う。
堤防をなぜもっと高くしなかったのか、もっと補強すべきだったのではないか、もっと河川の何ちゃらをどうたらこうたら、ダムの管理やなんとかがどうとか。後ではなんとでも言える。どうせそれを決めようとしたとき、あーでもない、こーでもないってまとまらなかったから(ほとんどは今文句を言ってる人ら)そうなってるんだろう。利権が絡んで強引に行政がとか、役所がってのはそうそうないからね。
今回氾濫した河川の一つは、堤防を作る案があったが川魚を出す料理屋さんなどの反対で頓挫した。この料理やさんを攻めるか?高い堤防を作ろうとしたが、景観が悪くなると反対にあって頓挫したところもあ流。現に東日本大震災の被災地でも、津波に絶対負けない高さと強度の防潮堤作ろうとしたけど、ほとんどは住民の反対にあって頓挫したりしてる。
日本は台風が来て、河川が氾濫する国だと。
今はアスファウトやコンクリートに覆われてる部分が多いけど、川は氾濫するし、ちょっと雨が降れば排水が追いつかないところも多い。
大河ドラマなどで戦国時代を見て知ってる人は多いと思うが、国(領地)を任されたり、戦ってぶん取った新たな領地で、武将が最初にやる仕事は何か。実は治安と治水だったそうだ。戦場になった後だから領民の暮らしや安全を守るのは当たり前として、治水事業は田畑の維持や住民の飲料水確保、そして河川の氾濫を防ぐために大事だったようだ。豊臣(羽柴)秀吉が優れてたのはこの治水事業が的確だったという。確かに高松城の水攻めも湿地帯に川を堰き止めだし、本願寺の戦いでもそうだし、大阪城築城後は京阪間の沼地の灌漑、淀川や傷川などの整備をしてる。そもそも出世の引き金になった墨俣の一夜城だって川をうまく使った作戦だ。
普段はなんてことのない淀川の堤防。意味なく広く感じる堤防の下の景色。グラウンドやBBQができたりするよう整備されてたり、まさかここに宅地作るん?ってくらい造成されてたり。それでも、あぁちゃんと考えて作られてるんだなぁって、台風など増水した時はいつも思う。
ダムだって「税金の無駄使い」みたいに攻められるけど、今回の台風では各地のダムが大活躍してる。
災害については一般市民も議員も役所の人も、もう少し勉強したほうがいいね。
俺もする。
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